日東電化工業の「オサジ(OSAJI)」は7月3日、ブランド初のオリジナルホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」を東京・蔵前にオープンする。場所は蔵前の国際通りに面した文具店カキモリの跡地。調香体験ができる常設のワークショップスペースを設けるほか、「オサジ」のアイテムをフルラインでそろえる。
同店は、家紋のように代々受け継がれるような自分たちだけの“家の香り(ホームフレグランス)”を作ることにフォーカスした店舗。「オサジ」の遠藤洋介ジェネラル・マネジャーは「肌のお手入れはスキンケアに加え、インナーケアや睡眠、心をリラックスさせることも大切だ。『オサジ』では、香りは日々の暮らしにエッセンスを与える重要な役割だと考えており、(コロナ禍で)家で過ごす時間が長くなったいま、気持ちの切り替えや心地よさを感じられる“家の香り”に着目した」と話す。
ワークショップでは、同店オリジナルのブレンドエッセンシャルオイル12種類を使い、自分好みの香りを調香できる2種のコースを用意。エッセンシャルオイル10mLを作るプラン(税込4000円)と、エッセンシャルオイル10mL・ルームフレグランススプレー100mLをセットで作るプラン(税込6000円)で、それぞれ所要時間は約60分。調香後、30分ほどでその場で製作したアイテムの引き渡しが可能だ。ワークショップは予約制で、公式サイトで受け付けている。なお、一度調香したレシピはシリアルナンバーが付与され、リピート購入ができる(エッセンシャルオイルは税込2750円、ルームフレグランススプレーは税込2200円)。今後、洗剤や柔軟剤の展開も検討するという。
「オサジ」は2017年に誕生し、東京・谷中に第1号店となる路面店を構えている。「もともと谷中、清澄白河、蔵前エリアに出店したく場所を探していた。今回『カキモリ』と縁があり、念願であった蔵前に出店ができた」という。今年に入ってからは百貨店への出店も加速しており、京都の藤井大丸、松坂屋上野店、東武百貨店池袋店、そごう大宮店に直営店をオープンした。「デビュー時はスキンケアと雑貨を展開していたが、19年にメイク製品をラインアップに加え、今では立ち上げから3倍以上のアイテムをそろえている。昨年はSNSでネイルが話題になり20代後半~30代のお客さまが増えたが、ブランドの知名度をさらに高めるべく、出店を通じてタッチポイントを増やしていきたい」と話す。