化粧品最大手の仏ロレアルグループ(L'OREAL)とフェイスブック社は、ロレアル傘下のモディフェイスとの技術プラットフォームの統合を発表した。統合により、AR(拡張現実)によるバーチャルメイク機能がインスタグラムショッピングで利用可能となる。ロレアルブランドの「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」「アーバンディケィ(URBAN DECAY)」「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」「ランコム(LANCOME)」のリップ製品から実装し、今後もブランドの追加や他のカテゴリーも順次展開する予定だ。
フェイスブックが提供するARフィルター“スパークAR”とモディフェイスは、ARによるバーチャルメイク機能の質と精度を高めるために、モディフェイスが開発した技術をインスタグラムショップ上で提供。消費者はブランドのインスタグラムページを閲覧し、購入前にバーチャルで試すことができる。 モディフェイスのパラム・アラービCEOは、「当社は10年以上にわたり、AR技術のパイオニアとしてリアルで精度の高いバーチャルメイク機能の体験を開発してきた。ソーシャルコマースが消費者にとってますます重要になっている今、フェイスブックとの新たなステップは、インスタグラムでのビューティ製品の買い物をより便利に、簡単に、そして楽しくすることに貢献するだろう」とコメントした。
また、フェイスブック スパークARの責任者であるスー・ヤング氏は、「AR によるトライオン機能は、フェイスブックの新しい試み。本機能により人々はより自信を持ってオンラインで買い物ができるようになる。ロレアルとの新たな統合により、消費者は自身が好きなブランドのインスタグラムから、より一層パーソナルな購買体験を期待できるようになる」と述べた。