ファッション

「ミズノ」と「マツダ」が運転用シューズを共同開発 異業種をつなぐ“人間中心のモノづくり”

 「ミズノ(MIZUNO)」は、自動車メーカーのマツダと共同開発した運転用シューズ“マツダ/ミズノ ドライビングシューズ”を発表した。ペダルの踏み込みなどの動作をサポートし、軽快で安定した運転体験を提供する。クラウドファンディングサービス「マクアケ(MAKUAKE)」で予約販売したが、受注枠1100足が即完売。本日16:00から250足の追加受注を受け付ける。価格は税込4万1800円。初回分は22年3月末までに、追加分は同8月末までに配送予定だ。

 同シューズ最大の特徴は、ペダルのコントロール性を高める“背屈サポートアッパー”だ。「ミズノ」の競泳水着向けの姿勢制御技術を活用し、足首周りに伸縮性の高い素材を採用。ストレッチ素材の“戻る力”がつま先を引き上げる動作(背屈運動)をサポートし、スムーズなペダリングをかなえる。甲を伸ばす動作(底屈運動)もスムーズに行えるように、足首裏にはジャバラ構造のメッシュアッパーを使っている。

 アウトソールは、独立した細かな突起を持つソール「ミズノ コブ(MIZUNO COB)」を使用。突起一つ一つが足裏の感触を伝えるため、繊細なペダリングができるほか、日常履きできる高いクッション性も備える。運転動作の支点となるかかと部分は、丸みを持たせて接地面積を拡大。ペダルの踏み替え動作などの安定性を高めた。

 “CAR AS ART(車をアートに)”をコンセプトに、美しいフォルムと機能性の融合を追求するマツダのデザイン哲学も盛り込んだ。マツダのトレンドカラー「マシングレーメタリック」を表現した牛革のヌバックレザーと、キリっとした印象のブラックレザーを組み合わせ、「運転しないときも自信を持って履ける」(梅津大輔マツダ車両開発部)デザインに仕上げた。国内で1足ずつ手作業で生産する。

 「人間中心のモノづくり」という共通の開発思想を持つ両社は、2015 年にエンジニアの技術交流をスタート。「“クルマと通じ合うよろこび”という新たな価値をつくり出すため」(梅津・車両開発部))に、人と自動車をつなぐシューズ開発に着手した。同シューズの反響次第で、さらなる開発も進める予定だ。

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