ファッション

「ルルレモン」、キノコの菌から作った人工レザー製のヨガマットとバッグを発売

 「ルルレモン(LULULEMON)」は、キノコの菌から作った人工レザー「マイロ(MYLO)」を使用したヨガマットとバッグ2型を発売する。

 「マイロ」は、米バイオテックベンチャーのボルトスレッズ(BOLT THREADS)が開発。無限に再生可能なキノコ類の地下根系である菌糸体(マイセリウム)から作られている。従来の皮革と比べ、動物を犠牲にする必要がなく、環境負荷も極めて低いことから注目を集めている新素材だ。同社は2020年10月、ルルレモン、アディダス(ADIDAS)、ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)、そして「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリング(KERING)と戦略的パートナーシップ契約を締結している。

 今回発表されたヨガマットは「マイロ」素材のみで作られており、ヨガ用バッグとダッフルバッグには部分的に「マイロ」素材が使われている。発売は22年春の予定で、価格は明らかになっていない。

 サン・チョウ(Sun Choe)=ルルレモン最高プロダクト責任者は、「サステナビリティ分野におけるイノベーションは、今後も小売りやプロダクト開発の大きなカギとなる。『マイロ』のように環境負荷の低い素材を用いることは、より健康な環境作りに対する当社のコミットメントを示すと同時に、当社のアイコニックな商品を“サステナビリティ”という目線で見直す機会にもなっている」と語った。

 ルルレモンは環境保護に関する行動指針、“インパクトアジェンダ(Impact Agenda)”を20年10月に発表しており、30年までに全商品をサステナブルな素材に切り替えることなどを掲げている。また21年4月には、新品に近い、もしくは使用感があまりない自社の中古品を引き取り、状態を整えた後で再び販売するリセールプログラム“ライクニュー(Like New)”を立ち上げた。中古品を持ち込んだ消費者には、「ルルレモン」のギフトカードを提供する。現在、同プログラムは米テキサス州とカリフォルニア州の一部の店舗でのみ実施している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。