星野リゾートは、全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の18施設目となる“界 別府”を、大分県の別府温泉にグランドオープンした。九州では“界 阿蘇”“界 霧島”に続き3施設目の開業となる。
全ての客室からは眼前に広がる別府湾を望むことができ、時間帯ごとに美しく色が変わる空や海を眺めることができる。コンセプトは“ドラマティック温泉街”。時の移ろいにより、窓から見える景色や館内の情景が変わる様子を“ドラマティック”と表現した。
館内は、和紙のちょうちんが照らす石畳の路地や、温泉街にある土産店、夜店をイメージした空間などが広がり、賑やかな別府の温泉街を彷彿させる造りになっている。滞在を通して、さまざまな情景が館内でドラマティックに変化する様を楽しむことができる温泉宿だ。
海を絵画のように楽しめる“ピクチャーウィンドウ”が特徴の客室、人々が集う広場をイメージした“湯の広場”、温泉の配管をモチーフにした“ラボ”など、ユニークな設計・デザインは建築家の隈研吾氏が担当した。
館内での体験も数多く用意。例えば“ラボ”では、源泉とアロマオイルを使った“温泉ミスト作り”や、温泉の泉質や入浴法を伝授される“温泉いろは”などのイベントを実施。“湯の広場”では、温泉効果を高めるための現代湯治体操や、ご当地の文化“豊後しぼり”に触れる“別府温泉しぼり”などを体験できる。
大浴場には、庭園を眺めながら浸かる露天風呂と内風呂を設置。内風呂には、源泉かけ流しの“あつ湯”と、温泉成分を体に浸透させるための“ぬる湯”の2つの湯船がある。湯は炭酸水素塩泉で重曹成分を含む泉質のため、角質を軟化させ、肌を滑らかに整える。美容の面からも注目の湯質になっている。