グラフィック・デザイナーとして活躍するヨシロットン(YOSHIROTTEN)がアートディレクションを手掛けた酒屋「ファンファン(FUNFAN、楽飯)」が6月、東京・中目黒にオープンした。運営は不動産業や飲食業を営むエニーシーが行う。大人の五感をくすぐる”をテーマにした同店では、アジア各地の屋台や鉄板料理からインスパイアされたメニューを提供する“ネオ居酒屋”だ。内装は、無機質な空間にデジタルサイネージやネオンサインが輝き、近未来的でありながらアジアの活気のある屋台をほうふつとさせ、SNS映えする空間になっている。
中目黒駅から徒歩約5分、雑居ビルの2階にある「ファンファン」はフラッと立ち寄るタイプの店ではない。クチコミか何かで情報を得て「行ってみよう」という目的がなければ、1階の「楽飯」という看板を見過ごしてしまうだろう。ビルの階段を2階に上がって扉を開けると、カウンターが幾つかあり若いスタッフがキビキビと働いている。メニューを見ると“オススメは全品”。その中の“絶対的逸ぴん”から、“焼売”と“ファンファン餃子”をオーダーし、ナチュールワインとともに味わう。焼売には製麺界のカリスマと言われる「開花楼」の特注皮と国産豚100%を使用するなど、こだわりたっぷり。優しい味わいで、幾つでも食べられるという説明にも納得だ。他にも、“〆るな!おつまみご飯!”や“サラダな一皿”などアジア各地の屋台料理をアレンジしたメニューが並ぶ。スタッフによると、料理にこだわりすぎて、休日も店で仕込みしているという。スタッフのオススメでナチュールワインに合うということで、“頭付きエビケジャン”をいただく。濃厚な味わいで、意外とワインにぴったりだ。そうこうするうちに、次々と客がやってきた。週末の夕方、早い時間帯だったこともあってか、一人で入ってくる男性や若い女性客2人、スタッフの知り合いの男性客などが来店。
ドリンクは、ナチュールワインやクラフトビールの他に、レモンとバジルが香る“ファンファン レモンサワー”が看板メニュー。他にも、“カルダモンスプモーニ”や“激選紅茶ラテ割り”などオリジナリティーあふれるドリンクをバラエティー豊かに提供する。ハブ酒や高級シャンパン「ルイ・ロデレール(LOUIS ROEDERER)のクリスタルまであるので驚きだ。価格も通常の居酒屋価格と良心的で、都内にいながら近未来のシュールな空間で気軽に食事が楽しめる。緊急事態宣言発令中は、アルコール抜きのモクテルの提供も可能だという。
東京にいながらアジアの屋台にいる気分になれる「ファンファン」。夏の季節にぴったりのクールな新名所だ。
■FUNFAN
住所:〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-28-11 2階
TEL:090-7218-2021
営業時間:月〜土曜日 15:00~23:30、日曜日 12:00~17:00 ※緊急事態宣言中は営業時間変更の可能性あり
定休日:火曜日