インフルエンサーブランドを運営するGIVINは、オリエンタルラジオの藤森慎吾がディレクションするゴルフウエアブランド「アイリッシュマン(IRISHMAN)」を2021年秋冬シーズンに始動させる。“襟付きでジャストサイズ”が定番のゴルフウエアに、ビッグシルエットやクルーネックなどストリートウエアの要素をミックスし、日常使いできるアイテムを提案。ファーストコレクションは半袖ポロシャツ(税込1万2760円)やジャカードニット(同1万5620円)、クルーネックニット(同1万4960円)、ニットパーカ(同1万5950円)、キャップ(同6160円)など全18型で、7月28日から公式オンラインサイトで販売する。
ブランド名は、藤森の「一番好きなゴルフ選手」であるローリー・マキロイ(Rory McIlroy)選手の故郷、アイルランドに着想したもの。「カッコ良すぎちゃダメ」と語るネーミング哲学から「人生で一番ハマっている」というゴルフの魅力、そしてウエアのこだわりまでを聞いた。
―ブランドターゲットは?
藤森:“ゴルフを真剣にやっていて、日常使いできるウエアが欲しい人”です。ゴルフを今から始める人にも着て欲しいから、買いやすい価格に設定しているつもりです。高かったらごめんなさい(笑)。
―ブランド名に込めた思いは?
藤森:単純にロゴの具合が良かったので即決しました。「I」が2つあってカッコ良くないですか?アイリッシュだけで「アイルランド人」という意味なんですけど、少し物足りなくて「マン」を付けました。アイアンマンっぽくて気に入ってます。
―そんな気軽に決めて大丈夫なのか?
藤森:コンビ名もそうですけど、最初からカッコ良い名前をつけちゃうと名前負けしちゃうんですよ。最初は「何それ?」って思われても、売れたら「カッコ良いじゃん」って認識される。「オリエンタルラジオ」も変な名前ですが、今は違和感ありませんからね。ちなみにパーフェクトヒューマンに被せたわけではないです。
セオリーじゃなくていい
今の精神状態に合ったウエア
―ウエアのこだわりは?
藤森:特にこだわったのは腕周りです。ゴルフウエアって腕がタイトなものが多くて、ジャストサイズで着たら誰でもピタっとしちゃう。分かりやすくいうと、デシャンポー(注釈:アメリカのプロゴルファー、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)選手)みたいな。だから、少しドレープが出るくらいゆとりある設計にしてます。身幅もピタッとさせるのがセオリーだけど、プレーしてるとだんだん上がって来ちゃうので、裾がストンと落ちるサイズ感にしました。
―ゴルフウエアとしては珍しいパーカも用意している。
藤森:パーカはすごく気に入ってます。「その格好でゴルフやんなよ!」と怒られることもあるけど、最近は増えてきているし、単純におしゃれ(笑)。薄くて軽い素材を使っていて、かなり動きやすいので、ぜひパーカを着てゴルフしてほしいですね。
―全体的にシンプルで大人なコレクションだ。
藤森:「藤森のブランドなのにこんなシンプルかよ」って思われるかもしれませんね。でもこれが今の藤森の精神状態なんです。レインボーカラーとか着られる状態じゃない。最近は朝5時半ごろに目覚めて「超朝型じゃん。年取ったな、こえ〜」って思いながらゴルフに出かけてます。チャラ過ぎず、チル過ぎない服がいいーー同い年くらいの人には分かってもらえるはずです。
―相方・中田敦彦もアパレルブランド「幸福洗脳」を手掛けている。何かアドバイスはもらった?
藤森:全くもらってません。あのブランドはなんか怪しげなロゴが入ってますし、全然別物です。でも、彼の行動力には影響を受けてます。昨年事務所を独立し、自由に活動できる環境になったのも大きいかな。(俳優やユーチューブなども)本当に楽しいから、どんどん挑戦したくなる。おかげで常に口内炎と戦ってますけど(笑)。
―ゴルフの魅力とは?
藤森:「自然が気持ちいい」「仲間と集まれる」って言う人が多いですよね。僕は「いいショットが打てると自分が気持ちいいから」です。今月はゴルフの仕事で地方に3回行っていて、ギャラなしでもOKなくらい楽しんでいます。
―今後の展望は?
藤森:最初は男性ものだけですが、最終的には女性を喜ばせたいんです。女の人に「かわいい」「おしゃれ」って思われないと認知度は広がりませんからね。そのために今、周りにゴルフ女子を集めたり、みんなにゴルフを始めてもらったりしています。まあ、女の子と回りたいだけなんですけど(笑)。