2005年に惜しまれつつも幕を閉じ、今年6月23日、大改装の末16年ぶりに再オープンを果たしたパリ最古のデパートの一つ「サマリテーヌ(SAMARITAINE)」。オープン当初から話題をさらっているのは、地下一階にできた3400平方メートルを誇るヨーロッパ最大級のビューティエリアだ。LVMHを主要株主に持つ免税店事業のDFSがバイイングを担当しているだけあり、200以上のブランドの中には、「SK-II」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「オルヴェダ(ORVEDA)」「ソルファス(SULWHASOO)」「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」などがエクスクルーシブで入っていることも話題だ。
エリアは5つに分けられ、サンクモンド(CINQ MONDE)のスパ、クリーンビューティがセレクトされたボーテ・ピュール(BEAUTE PURE)、香水のメゾン・ドゥ・パルファム(MAISON DU PARFUM)、メイクブランドが集積するル・バー・ア・マキアージュ(LE BAR A MAQUILLAGE)、そしてヘア&ネイルのストゥディオ・ドゥ・ボーテ・サマリテーヌ(STUDIO DE BEAUTE SAMARITAINE)だ。
サンクモンドのスパは400平方メートルの広さで、日本のテクニック「KOBIDO」による顔&首マッサージ、月桃を使用した沖縄フェイストリートメント、アーユルヴェーダのマッサージなど世界各国から取り入れたメニューが1時間116ユーロ(約1万4000円)から受けられる。プライベートハマムも併設し、パリのアパルトマンをイメージしたコージーな空間に癒される。
クリーンビューティのボーテ・ピュールでは、「パティカ(PATYKA)」「パイ(PAI)」「スーザン コフマン(SUSANNE KAUFMANN)」「アンティポディース(ANTIPODES)」などお馴染みのブランドから、ニューヨークのセレブ御用達スターメイクアップアーティスト、グッチ・ウェストマン(Gucci Westman)によるメイクブランド「ウェストマン アトリエ(WESTMAN ATELIER)」に加え、カリスマファッションスタイリストのメラニー・ヒューン(Melanie Huyne)によるウエルネスブランド「ホリデルミ(HOLIDERMIE)」など話題のブランドがそろう。
香水エリアでは「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」など個性派ブランドから、「フラゴナール(FLAGONARD)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「ディプティック(DYPTIQUE)」を始めほぼ世界中の有名香水ブランドが並ぶ。
メイクのル・バー・ア・マキアージュでは「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」「バイテリー(BY TERRY)」「クリスチャン ルブタン ビューティ(CHRISTIAN LOUBOUTIN BEAUTY)」「バーバリー(BURBERRY)」を始めこちらもほぼ全てのメイクブランドがそろう。さらに一番奥へと進むとオーガニックネイルの「キュアバザー(KURE BAZAAR)」のネイルバーとイタリアの「フィリップマーティンズ(PHILIP MARTIN’S)」を使用したヘアサロン「ストゥディオ・ドゥ・ボーテ・サマリテーヌ」が広がる。
店内にはショップインショップが所狭しと軒を連ねているため、途中どこかの空港の免税店にいるか、はたまた日本のデパートにいる感覚に陥ったことは否めないが、これほどまでにブランドをそろえたサマリテーヌは今パリで最もホッとな美容スポットと言って過言ではない。