東武百貨店は、池袋本店に家電専門店「ノジマ」を8月26日にオープンする。4階の婦人服フロアの一画で売り場面積は約2000平方メートル。冷蔵庫、洗濯機、テレビ、調理家電、美容家電、パソコンなど総合的にそろえるとともに、通常店舗よりも一格上の家電も取り扱う。専門知識を持ったノジマの自社スタッフが、メーカーの垣根を越えてコンサルティング販売する。
ノジマが出店するのは、4階婦人服フロアでファッションビルのルミネとも直結するエリア。もともと婦人服のブランドを集めたエリアだったが、昨年春からはその半分が催事場になっていた。家電専門店の激戦区の池袋にあって、駅直結の利便性や独自の品ぞろえで差別化する。
東武百貨店池袋本店は、百貨店として関東最大の売り場面積8万3000平方メートルを誇る巨大店舗。近年は大型専門店の導入に積極的で、2011年に「ユニクロ」を2フロア3300平方メートルに増床したのを手始めに、17年に「ニトリ」(3800平方メートル)、今月22日には「匠大塚」(1200平方メートル)を開店させた。集客力のあるカテゴリーキラーの導入によって新規客を呼び込み、買い回りを促す。
都心の百貨店では、三越日本橋本店も20年から「ビックカメラ」(2000平方メートル)を入れている。