ファッション

ロンドンの老舗イタリアン「リナストアズ」が日本上陸 デリやショップも併設し本店の味を提供

 英ロンドン発老舗イタリアンデリカテッセン&レストラン「リナストアズ(LINA STORES)」が7月30日、東京・表参道にイギリス国外初の旗艦店「リナストアズ表参道レストラン&デリカテッセン(以下、リナストアズ表参道)」をオープンした。テラス席もある表参道店は一層約300平方メートルで、店内はカウンター席とテーブル席、ボックス席があり、約90席。パスタ工房とオープンキッチンのある開放的な空間だ。右手にはショップとデリカテッセンが、左手奧には個室1室がある。店舗を彩るのは、ロンドン本店の象徴でもあるピスタチオ・カラー。照明も本店と同じアールデコ調のものを使用するなど、昔ながらの古き良き時代の雰囲気を再現している。運営は高島屋グループの飲食部門を手がける企業のアール・ティー・コーポレーション。同社は、フランスの「フォション(FOUCHON)」や台湾の人気小籠包店「鼎泰豊」、香港の人気店「糖朝」など約100店舗を運営している。

 「リナストアズ表参道」は、イタリア各地のパスタを中心に気軽に楽しめるオールデーダイニング。看板メニューは本店の創業以来作り続けているフレッシュパスタで、イタリア産セモリナ粉と新鮮な卵だけを使用し、店内のパスタ工房で毎日手作りする。パスタ工房で使用する機械もイタリア製とこだわっている。パスタのほかにも前菜やメーン、ドルチ(デザート)まで、さまざまな用途に応えるメニューをそろえる。ドリンクは、チンザノやアペロール、ベリーニなどのイタリアを代表するカクテルやモクテル、ナチュールワインなどさまざまだ。

食材にこだわったイタリア各地のマンマの味を提供

 ピスタチオ・グリーンに彩られた店内は、まるでウェス・アンダーソン(Wes Anderson)の映画の世界。東京のど真ん中にいながら、まるで外国にいるような気分になる。アンティパストは、生ハムやチーズの盛り合わせのほかに、シグニチャーの“アンチョビフィレとバターのブリオッシュ オープンサンド”や“イタリア風茄子のコロッケ”。盛り合わせは通常のイタリアンでも定番だが、シグニチャーの2品は初めて。レストランの前菜というよりは、イタリアの家庭料理のようで気取らず優しい味わいだ。看板メニューのパスタからは“ブッラータを包んだラビオリトマトソース”と人気ナンバーワンの“フレッシュトリュフを使用したタリオリーニ”の2品をチョイス。ラビオリもタリオリーニもフレッシュパスタならではのモチモチした食感で、上品な味わいのソースとぴったりだ。このほかにも、ふちがフリル状の幅広パスタを使用した“マッシュルームソースのマファルディーネ”は試してみたい。

 ドルチは、今人気沸騰中のローマ発“マリトッツォ”と“チョコレートブラウニー”をいただく。一見シュークリームのような“マリトッツォ”は、とても軽く爽やかな味わい。生地もふんわり、クリームもさっぱりとしていて、ぺろりと食べられる。デザートに疎い私も、「なるほど、人気沸騰中な理由はこの軽さだ」と納得。おなじみイタリア・ベルジーナ社のチョコレート“バッチ”を使用したブラウニーは濃厚な味わいだ。

 デリでは、パニーニやドルチ、ドリンクのほか、生ハムやフレッシュパスタなどの販売も行う。ショップではイタリアから輸入したこだわりのパスタや食材、ワインなどのほかに、ピスタチオ・グリーンに彩られたキュートなオリジナル商品をそろえる。

 レストランメニューは、アンティパスティが約1000〜2000円、フレッシュパスタが約1200~2500円、ドルチが約600~700円、ドリンクが約900~1500円。テイクアウトメニューは、パニーニが約700~1200円、ドルチが約400〜700円、ドリンクが約450~650円。ランチやディナーだけでなく、カフェやアペリティーボなどさまざまなシーンでカジュアルに楽しめるのが魅力だ。

ロンドンの老舗・正統派イタリアン

 「リナストアズ」は1944年、ロンドン・ソーホーで創業。当時のソーホーは、イタリアやチェコスロバキアからの移民が多く、移民らの店舗が多かったが現在は映画館やレストランがひしめくロンドンきっての繁華街。「リナストアズ」は今でも、創業当時から営業を続けている唯一の店舗だ。現在では、ロンドンに3店舗を構えている。料理長はマーシャ・レナー(Masha Rener)が務め、高品質の素材にこだわった正統派のイタリアンを提供している。

■リナストアズ表参道 レストラン&デリカテッセン
住所:〒107-0061 東京都港区北青山3-10-5 スプリングテラス表参道1階
営業時間:レストラン11:00~23:00、デリカテッセン11:00~22:00
※営業時間は変更になる場合有り
TEL:03-5205-6041

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。