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ポーラ・オルビスHD1~6月期は純利益673%増 下期は委託販売チャネルで法人化をスタート

 ポーラ・オルビスホールディングスの2021年1~6月期連結決算は、海外事業において「ポーラ(POLA)」の好調や、各ブランドのECが伸長し、前年同期比6.3%増の890億円、営業利益が同54.7%増の90億円、経常利益が同130.6%増の104億円、増収による粗利益の増加や12億円の為替差益により純利益は同673.3%増の70億円だった。

 事業部別ではビューティケア事業の売上高が同6.7%増の868億円だった。主力ブランドの「ポーラ」は、中国及びトラベルリテールを中心に事業拡大が順調に進み、売上高が同10.6%増の530億円と好調だった。海外の売上高が同54.6%増(中国は同96%増)と全体をけん引、さらに国内のECでは新規・既存客ともに伸長し、同68.3%増と売り上げに貢献した。「オルビス(ORBIS)」は、海外事業の不振や国内のメイク品の需要減少による顧客単価の低下が影響し、同3.5%減の219億円だった。育成ブランドに掲げる「THREE」は、客足の減少により苦戦しつつも、前年の反動で同2.9%増の34億円だった。通販主力の「ディセンシア(DECENCIA)」は、前年からの新規顧客獲得の積み上げにより同7.8%増の28億円だった。

 下期は、アプリの開発やビューティディレクターによるオンラインワークショップやカウンセリングを積極的に行い、デジタルでの顧客接点の拡大を図る。また、好調な中国では、今年7月に海南島に出店した「ポーラ」免税店を皮切りに中国免税市場への出店を加速する。

 さらに委託販売チャネルでは、委託販売組織の一部を法人化し、女性経営者の創出やビジネスのスピードアップと拡張を目指す。8月2日には、株式会社琥珀(大分市、筒井加奈社長)、9月1日には株式会社AGG(大阪市、小田原香衣社長)を設立する予定だ。

 21年12月期の業績予想は今年4月に子会社化したトリコが展開するパーソナライズサプリメント「フジミ(FUJIMI)」の影響を反映しながらも、売上高が前期比7.8%増の1900億円、営業利益が同38.2%増の190億円、経常利益が同51%増の190億円、純利益が144%増の113億円に据え置く。

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