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百貨店7月度は約1割の増収 高額品消費、依然衰えず

 百貨店5社の2021年7月度業績は、前年同月比で1割程度の増収だった。ただし、コロナ前の19年との比較では1〜2割の減収。12日から東京では緊急事態宣言、大阪では蔓延防止等重点措置が適応されるなど、感染者数が高止まりする中での営業。客数が低迷する中、富裕層の旺盛な購買がけん引した。

 各社の前年と比較した売上高は、三越伊勢丹が16.6%増、高島屋が7.7%増、そごう・西武が5.0%増、大丸松坂屋百貨店が8.4%増、阪急阪神百貨店が12%.0増。

 三越伊勢丹の両本店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店)は時計、宝飾、ハンドバッグが好調だった。「ラグジュアリーブランドなど、高付加価値商品へのニーズは依然高い」(同社広報)。阪急阪神百貨店は、100万円以上の高額品の売り上げが19年同月実績を超えた。そごう・西武は客数が前年同月比3割減だったものの、高級雑貨・呉服が同20%増、ラグジュアリーブランドが同10%増と、やはり高額アイテムが業績を押し上げた。

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