米国のスニーカー・スポーツウエア小売店のフットロッカー(FOOT LOCKER)は8月2日、スニーカー専門店アトモス(ATMOS)を展開するテクストトレーディングカンパニーを3億6000万ドル(約396億円)で買収すると発表した。取引は21年第3四半期に完了予定だ。
アトモスは現在日本国内に39店舗、グローバルで49店舗を展開し、20年度は1億7500万ドル(約192億円)を売り上げた。そのうち60%はECによる売り上げだ。リチャード・A・ジョンソン(Richard A. Johnson)=フットロッカー会長兼最高経営責任者は「アトモスはデジタルに強みを持つブランドで、若年層およびスニーカーカルチャーに大きな影響を与える存在だ。今回の買収で急成長するアジアパシフィック市場事業を強化し、アトモスのさらなる成長を図る」とコメント。本明秀文アトモス社長は「アトモスは2000年に裏原宿で創業。スニーカーカルチャーへの愛と、顧客との強固なつながりによってここまで成長してきた。同じビジョンを持つフットロッカーと協業し、次なる成長のフェーズへ踏み出す」と意気込む。
なお、フットロッカーは同日、米国西海岸をベースにするスポーツウエア小売店の「WSS」を手掛けるユーロスター(EUROSTAR)を7億5000万ドル(約825億円)で買収することも発表した。