人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のリブート版「アンド・ジャスト・ライク・ザット(And Just Like That)」の撮影がスタートした。1998年に放送を開始して以来絶大な人気を誇るドラマの新作から、最新情報や注目の集まるファッションなどを公開する。
新作の公開日はまだ明らかでないが、全部で10エピソードを制作中。キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)やミランダ役のシンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)、シャーロット役のクリスティン・デイヴィス(Kristin Davis)の続投が決定する中、キム・キャトラル(Kim Cattrall)演じるサマンサは物語に登場しないと発表した。新たにメキシコ出身の俳優サラ・ラミレス(Sara Ramirez)が演じる、ノンバイナリー(性自認や性表現を、女か男かの2択で分類しない人)でクィア(性的少数者)なコメディアンキャラクターなどが登場する。
ほかにも3人のキャストの参入が決定した。マンハッタンの不動産ブローカーのシーマ・パテル(Seema Patel)役を演じるサリタ・チョウドリー(Sarita Choudhury)と3児の母でドキュメンタリー作家のリサ・トッド(Lisa Tod)役を演じるニコル・アリ・パーカー(Nicole Ari Parker)に加えて、カレン・ピット(Karen Pittman)は優秀で野心的なコロンビア大学の教授、ニャ・ウォレス博士(Dr. Nya Wallace)を演じる。
登場キャラクターのファッションにも人気が集まるSATC。原作の衣装を担当したパトリシア・フィールド(Patricia Field)は、新作は担当しないというが、前作同様、アイコニックなファッションスタイルへの期待がかかる。「アンド・ジャスト・ライク・ザット」の公式インスタグラムアカウントでは、カラフルな洋服のラックやパステルカラーの「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」のキャップバッグなどの写真を公開している。
あるシーンのルックでは、キャリー役のサラが「フェンディ(FENDI)」のスパンコールが輝くバゲットバッグを持っている。これは前作で同キャラクターが日常的に愛用していたアイテムで、放送以来人気が急上昇したもの。その1990〜2000年代の“イット・バッグ”(ラグジュアリーブランドのバッグで最も旬かつベストセラーになっているものを指す)となった。ほかにも、「シャネル(CHANEL)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」などのバッグも新作で登場する。
ワーナーメディア(WARNER MEDIA)は20年1月に、同社の手掛けるストリーミングサービス「HBO Max」での「SATC」のリブート版の制作及び放送を発表。リブートとはもともとのストーリーとは別に、新たに仕切り直して作品を作ること。新作では30代頃よりもさらに複雑になった50代の友情模様や人生を描く。