9月8〜12日に開催予定の2022年春夏ニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYコレ)では、観客を招いたショーやプレゼンテーションが本格的に再開する。期間中には、「トム フォード(TOM FORD)」や「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」「コーチ(COACH)」「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」「トム ブラウン(THOM BROWNE)」など、約90ブランドがリアルイベントでコレクションを発表する予定だ。
開催に先駆けてNYコレを主催するIMGは8月2日、メイン会場となるスプリング・スタジオに入場するすべての人にワクチン接種証明を求めることを参加ブランド関係者に通達。「デザイナーやプロデューサー、PRは、全ての従業員やスタッフ、招待客がこのポリシーを認識し遵守することに対する責任がある」とし、ポリシーにはモデルやメイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、フォトグラファーなども含まれるという。また、16歳未満の未成年については、会場到着6時間以内に実施した抗原検査もしくは同72時間以内のPCR検査の陰性証明を提示する必要がある。
さらに3日午後(現地時間)には、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA)もワクチン接種に関する声明を発表。ニューヨーク市の屋内施設利用時におけるワクチン接種証明提示の義務化に伴い、NYコレの全イベントで観客やスタッフなど会場内にいる全員にワクチン接種証明を求めることを明らかにした。マスク着用などのより詳しいガイドラインは、8月中旬に発表する。この声明に関する同団体のインスタグラムの投稿には、拍手の絵文字などで支持を示すコメントがある一方で、「人々の分断をさらに広げることになる」や「ワクチンを接種しても新型コロナウイルスに感染している人はたくさんいる。入場時に検査しないと意味がない」といった否定的な意見も多く書き込まれている。