マッシュホールディングスは5日、自社販売員の接客ロールプレイング大会の決勝戦を東京・麹町の本社で実施した。ファッション、ビューティ、飲食などの現場で働く、各地区の予選を勝ち抜いた13人が出場し、「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」ルミネ新宿2店の小笠原悠さんが1位に輝いた。
「(ロープレ大会の)舞台に上がった時から雰囲気が違った」と近藤広幸社長が総評で述べたように、小笠原さんは初出場ながら、堂々と明るい接客が光った。週1回のペースでブランドの公式インスタライブに出演しており、見る人を引き込む軽妙なトークや振る舞いが持ち味だ。「ライブ接客では実際に服に触れられない多くのお客さまに向けて、限られた時間に魅力を詰め込んでお伝えすることが必要。この経験が糧になり、店頭での1対1の接客にも説得力が出てきた」(小笠原さん)。
入社6年目にして、約2700人のマッシュ販売員の頂点に上り詰めた。前職のアパレル販売員を辞めてからは、ロックバンドを組んでプロのアーティストを目指したこともある。自分以外のメンバーが全員脱退しても、ライブハウスに足を運んで新しいメンバーを誘い、バンドを続けようとしたガッツの持ち主。ライブステージからアパレルショップへと活躍の場を移したが、「自分が本気で好きで打ち込んだ経験はすごく大きかった」と振り返る。「ジェラート ピケ」のデザインも、着れば着るほど愛着がわいてきた。「今は(音楽と)同じくらいブランドを愛しているし、それが原動力でここまでこれた。一度袖を通したら手放せない魅力を、1人でも多くの人に伝えていきたい」と前を向く。
2位には「コスメキッチン(COSMEKITCHEN)」越谷レイクタウン店の菊竹絵美さん、3位には「フレイ アイディー(FRAY ID)」ルミネ有楽町店の前あづささんが選ばれた。