ルックホールディングス(HD)は、2021年12月期連結業績の純利益予想を従来の9億円から12億円に上方修正した。上期(1〜6月期)でのプロパー販売の回復や韓国事業の好調を受けたもの。修正後は売上高こそ400億円と据え置くものの、営業利益は16億円(従来予想11億円)、経常利益は17億円(同12億円)への増加を見込む。
1〜6月期は売上高が前年同期比15.0%増の194億円、営業損益が8億円の黒字(前年同期は6億8400万円の赤字)だった。6日に会見した多田和洋社長は「売上高は一昨年比で9掛けだが、利益はコロナ前の水準に戻りつつある」と手応えを強調した。
今年春、東京や大阪では緊急事態宣言に伴う百貨店の休業などに見舞われたが、値引き販売の抑制に努め、プロパー販売比率は10ポイント改善の76%まで戻した。主力の「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」「アーペーセー(A.P.C.)」が堅調だった。韓国事業は売上高が同22.2%増の83億円、営業利益が約9倍の5億8500万円と回復した。中核子会社ルックを柱にした国内事業と、韓国子会社アイディールックなどによる海外事業の売上高がほぼ並ぶ構成になった。