REPORT
初のランウエイショーで魅せたプレイフルな柄ミックス
「コーチ(COACH)」は、ブランド初のランウエイショーを行った。スチュアート・ヴィヴァースが就任して以来、レディ・トゥ・ウエアにも力を入れ、ニューヨーク・ファッション・ウイーク中にはミニショー形式の発表を行ってきた。今回は、ハイラインにあるコーチの新たな施設オープンのこけら落としとして、最新コレクションを発表した。施設はガラス張りの温室のようで、草木が植えられており、近くのハドソン川側から浴びる夕陽が室内まで注いでいた。
そんな春風を先取る中登場したのが、華やかな小花柄や緑力しいアニマルモチーフをミックスしたシフォンのワンピース。プリーツのペプラムが揺れるちょっぴりガーリーな気分がとても心地いい。定番のレザーのショルダーバッグにも、フラワーモチーフのデコレーションをたっぷり施し、随所にヴィヴァースの遊び心を盛り込んでいる。シフォンなどの柔らかな素材に小花柄、そしてプリーツやフリルなどのフェミニンなディテールは、今シーズンのニューヨークトレンド。ハッピーでプレイフルなリラックスムードが、一つのムードとなった。
中盤からは、スエードのカラーパッチワークをデザインしたワークジャケットのミリタリーや、黒や紫のダークカラーを基調にしたライダースジャケットのロックテイストを加え、「コーチ」流の新アメリカン・ワードローブを完成させた。