ベイクルーズは、同社の複数ブランドを集めた複合大型店「ベイクルーズストア」の1号店を今秋オープンする。今後同じ形態の店舗を22年春に2店舗、23年に1店舗出店する予定だ。出店先は地方都市が中心。
この秋オープンする店舗の売り場面積は約1157平方メートル。これまで同社は都心を中心に、132〜165平方メートル前後の店舗を運営してきたが、「ベイクルーズストア」は今後も約991〜3305平方メートル規模で出店していく。取り扱うブランドの一部は定期的に入れ替える。そのため内装は作り込まずに、什器や制作物でブランドの世界観を演出する。また、同社にはないジャンルや客層の外部ブランドや化粧品なども導入する。
杉村茂CEOは、「自社ECのリアル版を作る。2020年8月期はEC化率が売り上げ全体の50%弱にまで高まったが、ECの動向に引っ張られ過ぎるとブランドらしさが薄れてしまう。実店舗はコストがかかるためECに注力すべきというのは理屈上では理解できるが、実店舗でお客さまと顔の見える関係性を築いてこそ、ECもより力を発揮する」と話した。