ビューティ

原料に“第2の人生”を アップサイクル化粧品が海外で注目高まる

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 副産物や廃棄物、不要と判断された材料や製品を加工し、新たなモノを生み出す“アップサイクリング”の波が、ビューティ業界でも広がっている。リンゴやモモ、バラの花びら、ターメリック、オーク材といった一見再利用が難しそうな材料でも、独自の方法で成分を抽出して製品にアップサイクルする流れが台頭している。“アップ”という言葉が示唆する「より良いものへ昇華」というニュアンスについては、何をもって「より良い」とするのかは議論があるものの、廃棄予定の素材や既製品に新たな未来を与える動きはサステナブルな取り組みの一環として注目を浴びている。

 「この10年間で植物由来の成分を使用するビューティ企業は大幅に増え、副産物を活用した成分の開発も盛んになってきた。原料メーカーから化粧品大手まで、食品廃棄物などをアップサイクルした原材料を使用するアプローチは非常に効果的だ。廃棄以外の材料の未来を可能にして循環させていく、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に貢献する」と語るのは、アマルジ・サホタ(Amarjit Sahota)=エコヴィア・インテリジェンス(Ecovia Intelligence)創業者兼プレジデント。また、果物や野菜をアップサイクルする「ハブサイクル(HUB.CYCLE)」のジュリアン・レサージュ(Julien Lesage)創業者は「アップサイクルはトレンドではない。今後、世界のサプライチェーンの大半を占めることになるだろう」と期待を寄せる。

再利用した成分でビューティ製品は本当に生み出せる?

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