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中国で美容アンバサダーに日本人起用が相次ぐ理由

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 中国ではブランディングから商品販売に至るまで、芸能人の起用がカギを握る。従来、中国本土向けのアンバサダーには中国スターや、一部韓国スターが選ばれてきたが、近ごろは日本人スターの起用事例も増えている。

 アンバサダーには、旬で購買力のあるファンを抱え、ブランドのイメージやメッセージにマッチした人物を選ぶのが定石で、中国コスメの代表格「パーフェクトダイアリー(PERFECT DIARY)」はラグジュアリーブランドなどに起用される女優・周迅(ジョウ・シュン)を起用し、高級感を植え付け、ブランドイメージを高めた。

 日本でも販売する中国コスメ「フラワーノーズ(FLOWER KNOWS)」は、ファンシーでユニークな世界観を特徴とし、日本でもSNSを中心に人気だ。6月には元HKT48、韓国ガールズグループIZ*ONE出身の宮脇咲良をアンバサダーに起用し、日中で話題を呼んだ。この起用を実現したのは、東京と中国・上海にオフィスを構えるクリエイティブ会社、モールドブレイキング(MOLD BREAKING)。美容分野に特化したトータルマーケティングを請け負う。郭兮若(カク・ケイジャク)代表は「初期からグローバル展開を計画していたブランドで、アジアに展開していく狙いがあった」と説明する。

 アジア展開拡大の中で、ブランドの持つ「少女心」という世界観を表現でき、中国を含むアジアで影響力がある人物として宮脇が選ばれた。日韓で知名度の高い宮脇だが、最も反響が大きかったのは中国本土。「日本と同じく中国でも韓流が流行った時期があり、韓国アイドルは今も人気。正式発表の前からファンを中心に盛り上がった」とその反響を伝える。宮脇の起用により、日本を含むアジア全体で認知度を伸ばしている。

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