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ストレス、頭皮にも溜まるんです

 以前から頭皮ケアの注目は高まっていますが、スキンケアで最近増えている“現代ストレス”へのアプローチがスカルプケアにも及んでいます。「ヴェレダ」の新作は、まさにそうですね。そのほかスマホやパソコンなど電子機器から出る電磁波に着目したシャンプーもあったり、現代ストレスに対応するようにスカルプケアが進化しているイメージです。最近だと「ウカ」のシリコーン製のスカルプブラシ“ケンザン”や18万円の“デンキバリブラシ”なんかが人気と聞きますが、在宅勤務やストレスなどで凝り固まった頭皮をケアしたいニーズが高まっているようですね。

 ちなみに記者は、愛用している「タングルティーザー」の頭皮ケアブラシを自宅のパソコンの横に置いていて、気づけば頭皮をぐりぐりマッサージしてストレスを発散している最近です......(笑)。
 

北坂 映梨
NEWS 01

「ヴェレダ」がヘアケア刷新 日本開発処方で現代人の髪の悩みにアプローチ

 「ヴェレダ(WELEDA)」は8月19日、オーガニックヘアケアシリーズを刷新する。ベーシックケアのシャンプー・コンディショナーとスペシャルケアアイテム全8品(税込2420〜3080円)をそろえ、全て日本開発処方となる。

 同ブランドは今年ブランド創設100年を迎える。ヘアケアアイテムは創設時から展開するが、今回現代人の髪の悩みに対応するため刷新する。植物の有用性を生かし頭皮環境を整えることにフォーカスした。頭皮は紫外線や化学薬品、乾燥などでバランスを崩しがちであるため、低刺激だが優れた洗浄力をもつ洗浄ベースや、頭皮の潤いを保つ保湿成分などを配合する。

 ベーシックケアは全3種を扱う。頭皮の悩み別に展開し、“セージ”は生活習慣の乱れやストレスなどの環境変化によって生じる皮脂バランスの乱れや不快臭、フケやかゆみが気になる人に向けたスカルプケアとなる。“ざくろ”は頭皮の乾燥や髪のハリ・ボリューム不足な人に向けたエイジングケア、“アルガン”がカラー剤やパーマ、ドライヤーによるダメージヘアに提案する。

 そのほか、スペシャルケアとしてパサつき・広がり抑えてダメージを補修する“ヘアミルク”と、髪と頭皮をクイックにリフレッシュできる“ドライシャンプー”もそろえる。

 「日本はアジアで唯一独自処方を認められている。一般的なヘアケアは髪が主役だが、『ヴェレダ』は頭皮が主役。オーガニック認証を取得しながら、現代人の頭皮や髪の悩みを解決できる製品が完成した」とブランド担当者は自信をのぞかせた。

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NEWS 02

ベイクルーズがブランドを集積した複合大型店「ベイクルーズストア」をこの秋オープン

 ベイクルーズは、同社の複数ブランドを集めた複合大型店「ベイクルーズストア」の1号店を今秋オープンする。今後同じ形態の店舗を22年春に2店舗、23年に1店舗出店する予定だ。出店先は地方都市が中心。

 この秋オープンする店舗の売り場面積は約1157平方メートル。これまで同社は都心を中心に、132〜165平方メートル前後の店舗を運営してきたが、「ベイクルーズストア」は今後も約991〜3305平方メートル規模で出店していく。取り扱うブランドの一部は定期的に入れ替える。そのため内装は作り込まずに、什器や制作物でブランドの世界観を演出する。また、同社にはないジャンルや客層の外部ブランドや化粧品なども導入する。

 杉村茂CEOは、「自社ECのリアル版を作る。2020年8月期はEC化率が売り上げ全体の50%弱にまで高まったが、ECの動向に引っ張られ過ぎるとブランドらしさが薄れてしまう。実店舗はコストがかかるためECに注力すべきというのは理屈上では理解できるが、実店舗でお客さまと顔の見える関係性を築いてこそ、ECもより力を発揮する」と話した。

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最新号の読みどころ

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。