時計&ジュエリーは、ファッションです
ファッション&ビューティのニュースメディアWWDJAPANでは長らく、時計や宝飾は“近いようで遠い”存在でした。いや、私にとっては“近い”どころじゃなく“そのもの”なのですが、「カルティエ」や「ブルガリ」「ティファニー」「ヴァン クリーフ&アーペル」などファッション&ビューティのコングロマリットが有するブランドや、「ミキモト」や「タサキ」などファッションと繋がるブランドの記事は反響も大きいのですが、時計専業・宝飾専門になると伸び悩むことは少なくなく、時計担当の三澤記者、ジュエリー担当の益成記者は、試行錯誤を繰り返しています。
ただ、どう考えても、やっぱり、私には、時計やジュエリーってファッションなんです(笑)。そう感じたのは、三澤記者がスタートした「推し時計、燃ゆ」連載。その名の通り「推し時計」を語っていますが、「推し時計」そのものではなく、「推し時計」が提供する新しいコミュニケーションや時計本体を超える満足感に迫っています。
この記事を読んで毎回思い出すのは、ハイダー・アッカーマンが当時手がけていた「ベルルッティ」のファッションショーのバックステージで教えてくれた「ラグジュアリーな洋服からは、コミュニケーションが生まれる。それが、ラグジュアリーの一番の魅力だ」という言葉です。「ステキな色ですね」「なんて上品な素材!触ってもいい?」「この洋服は一体、どうなっているの(笑)?」ーー。そんなコミュニケーションが生まれるのが、ラグジュアリーでありデザイナーズブランドの魅力だという話を聞いたときは「なるほど!」と膝を打ちましたが、「押し時計、燃ゆ」は、まさにそんなコミュニケーションを伝えています。時計のことですが、ファッション&ビューティ業界人も読むべきでしょう、マジで(笑)。
一方、宝飾の世界を担当する益成記者はこの度、コレまたファッション&ビューティ業界人が知りたくて、接近したくて、学びたくて仕方ない30代の新富裕層に取材しております!!その模様は、本日発売のハイジュエリー特集にドドンと掲載!いやぁ、なかなか知り得ない世界の感覚から琴線に触れるサービス&商品についての示唆は、勉強になりました。一つ、印象的なフレーズを紹介しましょう。コロナの今は、「欲しいものがやってくる時代」ですって!
常々おばあちゃんの小言のように繰り返しておりますが(笑)、やっぱり、隣の業界を知るって大事ですね。皆さん、一緒に学んで、自分と業界をアプデしていきましょうねw。
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