国内最大の乗降客数を誇る新宿駅に構えるルミネ新宿は、全国ナンバーワンの売上高を誇るショップを多く抱える。旬なブランドやショップを導入しながら、カードホルダー向けに10%オフキャンペーンなども定期的に実施。20〜30代女性を中心に支持を得ている。緊急事態宣言による休業や外出の自粛が影を落とすなかでも好調だったショップとは?草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長に聞いた。
WWD:1〜6月の商戦を振り返ると?
草薙:緊急事態宣言の影響を受け、1、4、5月は苦戦。その他の月は、過去最高売上の2018年度と比較し、約70%まで回復し健闘したととらえている。1月は7日から緊急事態宣言が出され、入館者が落ち込み、苦戦した。セールニーズも例年に比べると減少傾向で、春物を早く立ち上げるショップが多く、中旬以降はプロパー売り上げの方が上回る結果となった。2月は17ショップを改装し、初日に600万円くらい売るショップもあった。3月は10%オフキャンペーンを19日から10日間行ったが、密を避けるべく告知は顧客のみに限定。入館者数は厳しかったが、ルミネカードの売り上げ自体は大きく下がらず、顧客に支えられた。4月は緊急事態宣言による休業前の駆け込み需要があり、最後の週末に大きな売り上げを作ることができた。5月は12日から営業を再開し、19日から30日まで10%オフを実施。6月はフリー客も増えてきて、下旬からはセール需要のお客さまの姿も見られた。
WWD:そんな中、好調だったカテゴリーやアイテムは?
草薙:1〜3月はリモートワークでトップス需要が顕著で、カジュアルな傾向。身の回り品では、ランジェリーやホームウエア、眼鏡、化粧品が好調に推移した。家中需要でインテリアやキッチン雑貨が好調だった。4月以降もカジュアル傾向は継続しつつ、4月はジャケットやトレンチ、ワンピースなども稼働。5月は麻素材やシアー素材のアイテム、6月に入って久々にオケージョンやギフトニーズが見られた。5月の後半から6月にかけてはウエストマークのワンピースやマーメイドスカート、フリルのブラウスなどのフェミニンなアイテムと、カラーや柄物のパンツやティアードワンピースといったリゾート感のあるものが売れ筋に浮上してきた。
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