阪急阪神百貨店は16日、阪急うめだ本店(大阪・北区)の従業員の新型コロナウイルス感染者増加を受け、地下1階の食品売り場と1階のアクセサリー・シーズン雑貨売り場をあす17日から当面の間、臨時休業にすると発表した。大阪市保健所からクラスターと判断されたことを受けて対策を徹底する。感染者が多く出ている売り場を一時的に閉め、該当する従業員約3000人のPCR検査を実施する。同社では隣接する阪神梅田本店でも7月末から8月初めにかけて感染者が続出したため、食品売り場を19日まで臨時休業している。
阪急うめだ本店では7月27日から8月16日の21日間で計89人の従業員が感染した。1日に10人以上の感染者が出た阪神梅田本店に比べてれば、まだ緩やかではあるが、保健所からのクラスターと判断された事実を重く受け止めて、一部売り場の臨時休業を決断した。
休業の対象となるのは、地下1階の和・洋菓子や弁当などを売る食品売り場。地下2階で生鮮品やパン、酒類などを販売する食品売り場は、感染者が少ないため営業を継続する。1階は全てではなく、感染者を多数出したアクセサリー(ジュエリーなど)とシーズン雑貨(帽子、傘、サングラスなど)が対象で、フロアの半分ほどが休業する見込みだ。