ZOZOTOWNは、大手セレクトからD2Cブランドまで幅広く扱う国内最大級のファッションECだ。3月にコスメやハイブランドも扱うようになり、さらにパワーアップ。緊急事態宣言等でおうち時間が増える人々のニーズも捉え、年間購入者数は973万を超える。同サイトの最大顧客層でもあるZ世代顧客に人気のショップはどこか? ZOZOの本間聡EC事業本部ブランド営業二部ディレクターに聞いた。
WWD:1〜6月の商戦を振り返ると?
本間:昨年4月の緊急事態宣言によって休業せざるを得なかった店舗の分の売り上げを取り戻そうと、ZOZOTOWNでの在庫やセールスプロモーションを強化する動きが多くあり、2ケタ成長したが、今年はそれをさらに2ケタ増で上回る成長ができている。アクティブ会員数、ゲスト購入者数も伸長。出店各社が昨年の実績をベースに予算計画を組んでいたようだったので、そこが成長の原動力になったと思う。
WWD:好調ショップは?
本間:インスタグラム等のSNSである程度のフォロワー数がいる、もしくは濃いフォロワーを持つインフルエンサーやユーチューバーを起用した販促が上手なところが好調。例えば、アンティローザ(AUNTIE ROSA)社やモノマート(MONO-MART)、アダストリア(ADASTRIA)子会社のバズウィット(BUZZWIT)など。バズウィットはインフルエンサーを起用して比較的フットワーク軽くブランドを立ち上げており、ここ2、3年継続して好調だ。また、リアルな店舗を持たずにウェブやZOZOTOWNだけで販売するような企業が増えているが、「クラシカルエルフ(CLASSICAL ELF)」や「ジュノア(JUNOAH)」「モーメントプラス(MOMENT+)」などが好調だ。ビジュアル作りがうまく、定番品的でありながら程よくトレンド感を演出できている。シェアとしてはトップスが圧倒的だが、パンツの売り上げが上位に入っているというのも特徴。単価も低めで1品番あたりの数量をしっかり積んでいる。加えて、「ステューシー(STUSSY)」や「エクストララージ(XLARGE)」「ハフ(HUF)」といったカットソーに強いストリート系も伸びている。ZOZOTOWNにおける売れ筋や適正な在庫量について、理解が深まっているように感じる。大手セレクトも好調で、「フリークスストア(FREAK’S STORE)」は顕著に伸びている。
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