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ユニクロも吸水ショーツ参入 1990円で全国810店で販売

 ユニクロは9月17日から、「エアリズム吸水サニタリーショーツ」を販売する。“フェムテック”の盛り上がりとともに吸水ショーツは注目を集めており、女性が立ち上げたスタートアップ企業などから多数発売されている。ただし、「まだ一般的な市場で買える商品にはなっていない。ユニクロの他の商品と同様、店頭でパッと手に取れるようにすることで、身近なものにする」と炬口佳乃子ユニクログローバル商品本部ウィメンズMD部ウィメンズインナー、ホーム・マスクチーム部長。1枚1990円(税込)というユニクロ価格で販売し、「女性が健康的で快適に暮らせる社会」を目指す。

 9月17日にリニューアルオープンする「ユニクロ 銀座店」と、「ユニクロ 心斎橋店」、自社ECで先行発売し、20日から全国約810の店舗でも販売する。サイズはXS〜3XL(一部サイズはECのみでの販売)。ブラック、ブラウン、ダークグリーン、パープルの4色展開で、「ワイヤレスブラ 3Dホールド」とセットアップが可能だ。

 「グローバルな消費者分析で、ナプキン、タンポンから吸水ショーツにニーズが移っているという情報があった。未来を担う商品になると判断し、約1年前からわれわれの技術で何ができるか研究を始めた」と炬口部長。吸水ショーツは、ユニクロと同じグループのジーユーや、「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」など一部大手も参入しているが、現時点ではフェムテック専門売り場やECなどでの販売が中心だ。4000〜5000円前後の商品も多い。「使用する以上は2〜3枚は必要になる。ユニクロが参入するに際し、価格にはかなりこだわった。1枚3000円といった価格で販売するなら、われわれがやる意義は薄い」。

 身生地には“エアリズム”素材を使って「サラリとした肌あたり」を実現。クロッチ部分を3層構造にすることで30〜40ミリリットルの水分を吸収する。3層は、肌にあたる部分から速乾・抗菌防臭素材、吸水シート、撥水生地に防水フィルムをラミネートした防水シートとし、「モレない、ムレないバランスを追求した」。縫製ではなく熱圧着することで、針穴からの浸水なども防ぐ。「(吸水量がもっと多い商品もあるが)まずは多くの人にトライしてもらいやすいものを作った。お客さまの反応を見て改良を重ねていきたい」。

 “生理の貧困”といった問題にも注目が集まる中で、若い女性の支援団体である若草プロジェクトに、今後吸水ショーツや女性向けインナー類を提供する考えもあるという。また、ティーン向けの吸水ショーツ(1500円)の発売も予定している。

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