ガンサバイバー(体験者)の支援プロジェクト「ら・し・く」は9月1日、病特有の肌状態を考慮したスキンケアブランド「ソットサット(SOTTO SATTO)」を立ち上げる。公式ECサイトのほか、医療用ウイッグ販売店、スポーツマッサージサロン、エステティックサロンなどで販売する。
同ブランドは、自身もガンサバイバーである緒方佳美「ら・し・く」代表が手掛けるスキンケア製品を扱う。治療中は薬の副作用によって日常的に行うスキンケアも身体的・精神的に負担になることから、特有の肌状態や使いやすさ、使用感を追求して開発した。「私自身、皮膚が薄くなる、爪がボロボロになる、指先が痛くなる、集中力がなくなる、気分が重だるく常に倦怠感といったさまざまな症状があった。そんな悩みにできるだけ応えたスキンケアアイテムがないものかと製品設計した」(緒方代表)。
第1弾のオールインワン・ミルクローション“ピアケアモイスト”(200mL、税込3850円)は、乾燥肌の救世主といわれるヘパリン類似物質と、抗炎症に有効なグリチルリチン酸ジカリウムの2つの有効成分を配合。水分バランスを整えるパイナップルセラミドなども加え、顔や体に使用できる仕様とした。アルコールやシリコーン、合成着色料、合成香料などは使用せず、安心・安全性を高めた。
ボトルは指先に力が入らない、しびれて物を落としやすいなど、指先がうまく使えない人も手のひらで押せるポンプタイプを採用した。
今後はアロマオイルの販売を予定するなど、ガンサバイバーに寄り添ったモノ作りを進める。