メンズ、ウィメンズのカジュアルウエアメーカーの高荘は、機能性素材に特化した新規ブランド「シーセット(SEESET)」を2021-22年秋冬シーズンに立ち上げた。自社ECを主販路とし、ファーイーストカンパニーやヤマダヤ、阪急スタイルレーベルなどのセレクトショップでも取り扱う。
同ブランドは、ジムやヨガなどの運動を日課に取り入れ、アクティブな生活を送る40代の女性をターゲットに、大人の女性が街でも、運動時でも着られる「スポーツに一番近いファッション」を提案する。中心価格帯はアウター(1万8000〜3万8000円)、ボトムス1万5000~2万4000円。
児玉洋樹デザイナーは、ターゲット層の女性たちへのヒアリングを重ね、従来のスポーツウエアに対する悩みや要望を丁寧に拾った。その結果、パンツは、ホットヨガの後の着脱のしやすさを叶えるため、裏地に吸湿速乾のメッシュを重ねたり、パーカの首元はカシュクール仕立てにしボリュームを持たせたりなど、アイテムの随所にスタイルアップや運動と日常生活をシームレスにつなぐ工夫を施している。
素材は再生ポリエステルなど、すべてに機能性素材を採用した。児玉デザイナーは「環境に配慮した素材とは何かを吟味した結果、長く着られるポリエステル素材に行き着いた。それでもまだ日本の再生ポリエステル生地はあまり回っていないのが現状だ。来季からきちんとサステナビリティを打ち出せるように準備をしていきたい」と話す。