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「マイケル・コース」トップに元「コーチ」CEOが就任

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」を擁するカプリ・ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)は8月24日、ジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)前コーチ(COACH)社長兼CEOをマイケル・コースCEOに指名した。ジョン・アイドル(John Idol)前マイケル・コースCEOで現カプリ・ホールディングス会長兼CEOの後任だ。なお、22年9月にはシュルマン氏はカプリ・ホールディングスのCEOに、アイドル氏はカプリ・ホールディングスの会長にも就任する。

 シュルマンCEOは「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「グッチ(GUCCI)」などでキャリアを積み、12~17 年にはニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)傘下の百貨店、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長を務めた。14 年には同グループによるマイテレサドットコム(MyTheresa.com)買収に伴い、NMG インターナショナルの社長も兼任。17年6月にコーチの社長兼CEOに就任し、20年3月には引き継ぎ期間を経て同職を退任すると発表されていた。

 アイドル=カプリ・ホールディングス会長兼CEOは、22年9月にグループのCEO職をシュルマン=マイケル・コースCEOに譲った後、会長に就任する。アイドル会長兼CEOは、「シュルマン氏の就任は、熟慮の末に企画されたリーダーシップ継承計画の一環だ。今後1年間、彼は『マイケル コース』というブランドに没頭してもらう」とコメントしている。

 この人事の一方を受けてカプリ・ホールディングスの24日の株価は上昇。終値は6.13%増の60.56ドル(約6601円)だった。アイドル会長兼CEOからシュルマン=マイケル コースCEOへ承継するスキームはアナリストからも一定の評価を得ている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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