「H&M」は9月2日、古田泰子が手掛ける「トーガ(TOGA)」とのコラボレーションアイテム「トーガ・アーカイブス×エイチ・アンド・エム(TOGA ARCHIVES × H&M)」を全世界で発売する。それに先駆けて8月31日に、ルーカス・セイファート(Lucas Seifert)H&Mジャパン社長と古田泰子デザイナーが登壇する記者会見を行った。
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「H&M」と日本人デザイナーとのコラボは、2008年に発売された「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」以来13年ぶり。「東京五輪もあり、日本が世界中から注目を集める中で、どうしても日本のブランドと組みたかった。われわれは、すべてのお客さまに手に取りやすい価格で、よい品質の商品を、サステナブルな背景で作ってお届けすることを目指しているが、今回のコラボはそれを全て満たしている」とセイファート社長。企画がスタートしたのは2年前、本来は昨年発売する予定だったという。
会見では、「トーガ」が長年取り組み、今回のコラボでもデザインの核としている大胆なカットアウトのディテールについて古田デザイナー自らが紹介。そのデザインの背景にあるジェンダーや多様性についての考え方も話した。「ジェンダーの平等といったことの前に、いかに一人ひとりが自分らしくいられるか。TPOは大事にしつつも、好きな服で好きな場所へ行ける社会であるように、変わらず発信していきたい」と古田デザイナー。
会見会場となった東京・白金台の八芳園は、鏡のようなシルバーの素材で「トーガ」の直営店のような曲線の空間を演出。会見後には、「H&M」のアプリ会員の抽選当選者による先行ショッピングも実施した。9月2日の発売日は、国内では全国16の店舗で10時から販売予定(10〜11時はアプリ会員の抽選当選者のみ)。公式ECは8時から販売する(8〜11時はアプリ会員の抽選当選者のみ)。