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「無印良品」、出店加速に向け通年採用開始 短期で店長を育成

 「無印良品」を運営する良品計画は9月1日、通年採用を開始した。対象は専門学校、短大、大学、大学院に在学中の学生と、30歳未満の既卒者。同社は9月にスタートした新中期経営計画で“第2創業”を掲げ、2030年8月期までに国内外2500店体制(21年5月末時点では994店)を目標としている。そのために、22年8月期末までに国内では年間純増50店、その後は国内同100店増、中国同50店増ペースを目指すと発表しており、「出店加速に向けて積極的に採用を進める」と広報担当者。

 近年の採用実績は、20年度が200人、21年度が29人だった。「今後は採用人数を増やしていく」が、「コロナ禍の影響もあり、毎年決まった人数を採用していたわけではない」こともあって、通年採用導入によって採用人数をどれだけ増やすのかについては非公表。9月1日に社長に就いた堂前宣夫氏は、19年の良品計画入社以来、若手社員が3年で店長になる人材育成の仕組み作りに注力してきた。

 同社は従来は3月卒業の学生に合わせ、新卒一括採用を行ってきた。今回スタートした通年採用の募集コースは2つ。1つ目は、学年を問わず在学中の学生を対象にした、卒業年度の4月1日に入社する「定時入社コース」だ。「就職活動時期に縛られず、学年に関係なく自身のタイミングで働くことについて考え、行動を起こす学生からの応募を期待」する。2つ目は、30歳未満の既卒者を対象にした「既卒者随時入社コース」。就業経験を問わず、採用が決まり次第入社する形で、「早い段階で店舗経営を任せることを想定している」。

 両コースとも常時エントリー可能で、毎月月末までに本エントリーを済ませると、翌月に選考を実施。「最短でエントリーから1カ月後に入社が可能になる」採用フローだ。通年採用開始に合わせて、オンライン企業説明会を9月から月1回のペースで開催する。初回は9月23日で、堂前宣夫社長らが登壇予定。以降、毎月第3木曜日に実施予定だ。

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