「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」が4日、さいたまスーパーアリーナを会場に無観客で行われ、LINE LIVEとYouTubeユーチューブの公式チャンネルで無料配信を行った。前々回(2020年春夏)から通じて4度目となる無観客・配信形式での開催となった。
今回はリアルショーに合わせてスマホアプリ「バーチャルTGC」をローンチし、VR空間でも同時配信した。仮想空間に再現されたアリーナを、観客のアバターが埋め尽くす盛り上がりを見せた。ショーの合間にはバーチャル空間内で人気モデルのトークショーを挟むなど、TGCらしいエンタメ要素も光った。
ファッションショーはニューノーマルを見据えたリアルトレンドとして「実用性」を前面に打ち出した。モデルがまとう服は、どれもゆったりとしたシルエットや、肌触りのよさそうな素材感で、ファッション性と着心地の両立を画面越しにアピールする。1つのアイテムで複数の着回しも提案した。
ビデオ通話やSNSなど、オンラインがコミュニケーション手法としてますます重要視される中、自分をドラマティックに演出する“セルフィーファッション”もキーワードだ。スタイリングが重くなりがちな秋冬だからこそ明るいカラーの服をふんだんに取り入れ、メイクではアイラインやマスカラを濃くしたり、目尻にワンポイントでグリッターを乗せたりと、第一印象ではっと目を引くテクニックを提案した。
沢田結衣氏のスタイリングで、再生ポリエステルやオーガニックコットンのアイテムのみで構成する“脱炭素”をテーマとしたスペシャルショーも実施した。