オンワード樫山や「コスチューム ナショナル(COSTUME NATIONAL)」で企画・デザインを経験した三宅佑果は、9月に新ブランド「アムルトワ(AMULETOI)」を立ち上げた。三宅がデザインを含むクリエイション全般を担当し、共同で立ち上げたルガル(LUGALE)の竹下千尋がパターンを、高荷孝子が生産を担う3人体制で運営する。デビューコレクションはパンツ5型、ブラウス3型、ジャケット1型というパンツ中心のラインアップ。パンツの価格帯は3万2000〜4万7000円となる。オリジナルの生地も使用しており、表面の上品な質感と柔らかい肌ざわりが特徴だ。シルエットはワイドとストレート、スリムなどで、2サイズと3サイズの2パターン。10月に開設する公式サイトで販売し、将来的には卸も視野に入れているという。
ブランド名の「アムルトワ」は、フランス語でお守りを意味する“アムレット”と日本語の“永遠(とわ)”を掛け合わせた造語。三宅デザイナーは「自分のブランドをいつか立ち上げたい思いはあったけれど、このアパレル不況の時代にブランドを立ち上げるなら、大事に長く着てもらえる物しか作りたくなかった。女性が身に着けると、安心感や自信が持てるお守りのような服という思いをブランド名に込めた」と話す。パンツはトレンドに左右されずに長く着られ、竹下もパターンを得意としていたことからパンツ中心のラインアップになったという。今後は半年ペースでの展示会を予定しているものの、「春夏や秋冬といったシーズンの区切りではなく、定番品を積み上げたり、入れ替えたりしていく。色や柄も取り入れていきたい」と三宅デザイナー。