ファッション

百貨店×町工場の“501”ジーンズ再生プロジェクト 来春販売へ準備着々

 廃棄された「リーバイス(LEVI’S)」の“501”ジーンズをリメイク販売する「デニムプロジェクト」が、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO」会場の渋谷ヒカリエに取り組みを紹介するブースを出店した(8月30日〜9月4日)。これは三越伊勢丹と阪急阪神百貨店、足立区の町工場ヤマサワプレス(山澤亮治社長)の協業によるもの。すでに足元では国内外の著名デザイナーとの取り組みが進んでおり、22年3月から三越伊勢丹、阪急阪神百貨店の売り場、国内のセレクトショップなどで販売するという。
 
 同プロジェクトは山澤社長が2019年に渡米した際、古物市場で約3万本、20トンの“501”を買い付けたことに端を発する。今年4月から三越伊勢丹、阪急阪神百貨店との協業で本格的にスタートした。買い付けたジーンズはヤマサワプレスの工場で洗浄・修理し、デザイナーの手を借りてリメイク商品として徐々に売り減らしていく。

 ブースではプロジェクトの様子を紹介する動画をプレゼンテーション。汚れた大量のジーンズが工場に搬入され、職人による選別と洗浄を経てリメイク用の素材として生まれ変わる様子を撮影した。この過程を終え、デザイナーの元に送られるのを待つばかりのジーンズ1000本とレッグパーツ(ジーンズの膝部分)2000個も会場にうずたかく積み上げられた。三越伊勢丹の神谷将太・伊勢丹新宿本店「リ・スタイル」バイヤーは「プロジェクトはまだよちよち歩きだが、多くの人の目に触れ、認知していただくためにも地道な取り組みを続けていきたい」と話した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。