「ニューバランス(NEW BALANCE)」は10月22日、ビームスのウィメンズカジュアル業態ビームス ボーイと、ミリタリーアイテムの忠実復刻で世界的に認められる日本ブランド「バズリクソンズ」とトリプルコラボしたスニーカー“327”を発売する。“327”は2020年春夏シーズンにローンチされたもので、1970年代の「ニューバランス」のランニングシューズ3型から着想したデザインが特徴。そこにビームス ボーイらしい楽しさと、「バズリクソンズ」らしい武骨さをミックスしている。ビームス ボーイの伊野宏美ディレクターと増子雄一郎チーフバイヤーに制作秘話などを聞いた。
“327”がモチーフだからこそ
できたトリプルコラボ
1 / 9
WWD:「ニューバランス」のスニーカーは、売り場でどう受け入れられている?
増子雄一郎ビームス ボーイ チーフバイヤー(以下、増子):“メード・イン・USA”を中心に長きにわたり取り扱いしているが、定番アイテムとしてお客さま、スタッフ共に人気だ。
WWD:事前に持っていた“327”のイメージがあれば教えてほしい。
増子:クラシックとハイテクの融合が見事で、「ニューバランス」らしさは残しつつも、“新しい顔”に生まれ変わったモデル。
伊野宏美ビームス ボーイ ディレクター(以下、伊野):“900”番台などクラシックな「ニューバランス」を履く場合、対比として服はモダンにすることが多いが、“327”はシャープな印象なので、逆にウエアに古着を交ぜたコテコテなスタイルもおすすめで、新たな提案を可能にしたと思う。
WWD:コラボ相手として「バズリクソンズ」を指名した理由は?
増子:ビームス ボーイの2021-22年秋冬のテーマが“ミリタリー”で、同分野で世界をけん引し、長くバイイングもする「バズリクソンズ」に依頼した。おかげで、この座組みでしか表現のできない一足が完成した。
WWD:コラボ“327”の第一印象は?
伊野:イメージ通り、いや、それ以上だった!
“もしもビームス ボーイが米軍に
トレーニングシューズを
納入するなら?”
WWD:コラボ“327”のこだわりについて聞きたい。
増子:“もしもビームス ボーイが米軍に「ニューバランス」のトレーニングシューズを納入するなら?”をコンセプトに、ある意味で「ニューバランス」らしさを極限まで無くしたモデルにしたかった。アッパーに使った素材は、アメリカの繊維大手インビスタ(INVISTA)が手掛ける強力ナイロン「コーデュラ(CORDURA)」のリップストップ。ひと目でミリタリーを認識させるセージグリーンは、「バズリクソンズ」の所有する1950年代のビンテージのフライトジャケット“N-3B”をサンプリングした。側面の“N”ロゴはステッチだけで表現し、タンにミルスペック風タグを付けて雰囲気を盛り上げた。
「バズリクソンズ」の担当者にも
話を聞く
WWD:ビームス ボーイから、ウィメンズスニーカーでトリプルコラボの打診を受けた際の感想は?
バズリクソンズ:日本を代表するセレクトショップ、世界に名をはせるスニーカーブランドと協業できると聞き光栄に感じた。
WWD:コラボ“327”の製作において苦心した点や、こだわりのポイントは?
バズリクソンズ:リップストップとレザーを同じセージグリーンで統一しているのだが、その微妙なバランスには神経を使った。またミルスペック風タグは“MA-1”のそれをベースに、“327”や“NEW BALANCE”の文字を加えた。
差し色の赤や、“ミリタリー”を
押し切る着こなしがおすすめ
WWD:コラボ“327”は、どんなスタイリングに合わせればよい?
伊野:どこかに一点ミリタリーウエアを入れてコーディネートしてほしい。セージグリーンと補色関係にある赤を、ソックスなどで差すスタイリングもおすすめだ。
WWD:伊野ディレクターならどう履く?
伊野:右のルックのように、ワンピースなどガーリーなアイテムでバランスを図るのもありだが、今季はミリタリーウエアで押し切るのが新鮮。例えば、カーキのリブニットのベスト&パンツを合わせた左のルックなどがそれにあたる。
ウィメンズのコラボスニーカー“327”は、10月8日からビームス ボーイ 原宿、全国のビームス ボーイ展開店舗、およびビームスの公式ECで予約を受け付け、22日からは前述のビームス各アカウントと「ニューバランス」の公式ECで販売する。
ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-7120