「WWDJAPAN」は、ファッションサークルを運営する現役大学生とタッグを結成。環境意識や社会への関心が比較的高いといわれるZ世代のリアルをお届けする。まずはZ世代のお気に入りアイテムを調査。「何を考えてモノを買っているのか?」や「モノを買うときの優先順位は?」「そもそもモノ、買うの?」と疑問だらけの業界人は必読だ。
今回紹介するのは、慶應義塾大学のKeio Fashion Creatorで活動するメンバー10人のベストアイテム。服飾専門学校のエスモードジャパンと提携して服作りを本格的に学びながら、年一回のファッションショーを開催する。メンバーそれぞれのアイテムのお気に入りポイントを紹介し、着回しも一緒にお届けする。
成長に合わせて何回も新調するほどの一着
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物心ついた頃から常にクローゼットの中に入っている「アニエスベー(AGNES B.)」のカーディガンプレッションがお気に入りです。母親がブランドの大ファンなので、定番のこのアイテムは、私の中でも"超ど定番"。成長に合わせてサイズアップと新調を繰り返し、もはや今回が何回目の購入かわからなくなってしまいました。左右のスナップボタンを掛け違いにすれば着方は無限大!前後ろを逆に着ると背中の開き具合がエレガントな雰囲気を醸し出します。心躍らせる一着です。(脇嶋のに花)
季節関係なくオールシーズンで着用できるハットにトキメキ
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私の最近のお気に入りは、「シュリンプス(SHRIMPS)」のバケットハットです。新宿のザ・フォー・アイド(THE FOUR EYED)というセレクトショップで購入しました。2021-22年秋冬のアイテムですが、薄めの生地なので季節関係なくオールシーズンで着用できるのが嬉しいポイントです。このハットの特徴は、ツバを折り曲げたり、パールが取り外したりできるところ。被り方によって雰囲気がガラッと変わるので、コーディネートの幅が広がりました。同素材のスカートも発売されているので、合わせて購入しようか迷い中です。(長瀬唯)
ひとクセある古着がヒット!!
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ピンクとオレンジのスケシャツは、渋谷にある古着屋スーパー・ラブ・マーケット(Super Love Market)で購入。シャツを2枚重ねているようなデザインで、差し色を入れたいときや色で攻めたいときに大活躍するアイテムです。普段から古着をよく着ます。その中でも直感でビビッとくる洋服やひとクセあるアイテム、他とはちょっと違う洋服を中心に沢山のコーディネートが組めそうな洋服を選んでいます。スーパー・ラブ・マーケット自体はまだできて間もないお店ですが、個性的な洋服や可愛いデザインの古着と既製品をそろえていて、行けば必ず何か欲しいアイテムが見つけるような素敵なお店です。(高野愛里)
ふらっと立ち寄った古着屋で出合った「トーガ」
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“自分が好きな服とは何だろう”と模索していたとき、ふらっと立ち寄った古着屋で見つけたのが、「トーガ プルラ(TOGA PULLA)」17年リゾートコレクションの"ホワイトシャツ"。1番に惹かれたのは、ウェーブ感が自然と膨らみを持たせてくれているアーム部分。柔らかな印象で「トーガ」らしいウエスタン調のボタンとのコンビネーションが最高に好き。白シャツのかっちり感を生かしたコーディネートで印象を変えられるので、その日その日のムードを大切に着回しています。ボトムにジーンズを合わせて、「トーガ」らしいウエスタンな雰囲気に仕上げることも。撮影時は、シャツを羽織り暑さに抗うことをも許されない暑熱の候である8月。"ホワイトシャツ"の出番はまだまだこれからだ。(杉浦碧)
コミュニケーションのきっかけとなるミニマムなバッグ
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もともと荷物が少なく、バッグを小さいものにしたいと思い購入した「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」のキャップバッグ。いつもはカードや家の鍵、小銭などを入れています。アイコニックで遊び心あるデザインなので、あえてカラーは黒を選びました。意外とどんなファッションにも合わせられ、悪目立ちしないのがこのバッグのすごいところ。物もたくさん入るので常に持ち歩いています。このバッグをきっかけにコミュニケーションが広がることもあるので、私の中で欠かせないアイテムです。(佐藤美和)
感性に訴えるジャケットで明るい色に挑戦
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秋服を探しているときに、デュード(dude)原宿という古着屋で白いジャッケットを購入しました。黒い服を着ることが多く、暗くなりがちなので明るい色に挑戦してみようと思いゲット。「コム デ ギャルソン・オム(COMME DES GARCONS HOMME)」のクラシカルなデザインに惹かれました。袖を捲るとマドラス柄のチェックが見え、アクセントになるのでとてもお気に入りです。基本的に洋服を購入する際は、感性に任せています。服屋で長居する事は比較的少ないです。(伊藤優輝)
スカートを履いているような布感をもつ圧倒的ベルボトム
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20年の4月頃、学芸大学駅の近くのエンドレス(Endress)という古着屋でパンツを購入。このショップは普段から僕のドストライクが詰まっているお店なのですが、特にこのパンツは印象的でした。圧倒的ベルボトムに一目惚れして即決で購入しました。足元は床を少しだけ擦る長さで、スカートを履いているような布感があります。歩き方によって見え方が変わって「見て!このパンツ!」と言いふらしたくなるアイテムです。素敵すぎるあまり心の準備ができていないと履けないパンツなので、まだ1、2回しか履けていません(笑)。(藤原拓馬)
白ソックスにショーツのスタイリングを大人っぽく仕上げる
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最近のお気に入りは、「ステファン クック(STEFAN COOKE)」のローファーです。ローファーに白ソックスにショーツのスタイリングにハマっています。子どもっぽくなってしまいがちなので、足元にこのローファーを持ってくると、程よいアクセントになって差別化できます。今の自分の気分にハマり、ついつい毎日履いてしまうお気に入りのローファーです。これからも大切にしていきたいです。(土井璃久)
中国のブランドを取り入れて苦手意識を払拭
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太身のパンツはどうしても野暮ったい印象になりがちで、線が細い自分には似合わないという先入観からずっと避けていました。それを一瞬で払拭してくれたのが「ジギー チェン(ZIGGY CHEN)」という中国のブランドのワイドパンツ。行きつけのセレクトショップで店主の方に勧められ乗り気でないまま試着したところ、あまりにも自分の体格にフィットし僕も店主さんもびっくり。肩幅が狭いのでパンツが太身だと全体的に三角形のシルエットになるからよく似合うと言われて、とても納得し即決。この夏は初挑戦のワイドパンツとシャツを合わせてオリエンタルな雰囲気でまとめあげました。(杉山陽紀)
ジェンダーレスなラインに注目
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お気に入りのブランドやデザイナーがいないので、普段から心躍った物を買うようにしています。トキメキを大事にして出合ったのがこのカバンです。持ち手がラバー素材になっていて、サイズ感が絶妙。そしてなによりこのカラーがとても可愛くて購入しました。一見派手なので合わせにくそうに見えますが、何にでも合うのもポイントです!モノトーンコーデの差し色にもなるし、色物の服にも上手く馴染みます。明るい色が好きなので、買って良かったアイテムだなと思っています!ユニセックスアイテムがとても豊富な「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の「ヘブン バイ マークジェイコブス(Heaven by Marc Jacobs)」は今後も注目です。(金森巧樹)
9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。