「クロエ(CHLOE)」はこのほど、東京・表参道の旗艦店をリニューアルオープンした。2021-22年秋冬コレクションからクリエイティブディレクターに就任した、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)のビジョンを反映した国内初の店舗となる。今年中にパリのサントノーレ、ニューヨーク、上海2店舗を含む5店舗がリニューアルオープンする予定だ。
リニューアルのコンセプトは、「クロエ」創業者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion)とハースト自身のルーツだ。内装は温かみのあるデザートカラーでアギョンの生まれ故郷エジプトを、アースカラーでハーストが育った南米ウルグアイを表現している。
店内には、籐や木材、天然繊維、テラコッタなどの自然素材を多用し、家のような居心地のいい空間を演出。ハーストはサステナビリティにも力を入れており、デザインから施工までの全工程における環境負荷も考慮し、インテリアも全てビンテージ家具でそろえた。
さらに、日本人アーティストとのコラボレーションも実施。表参道店には、彫刻家・西村浩幸のウッドスチールと、セラミックアーティストの松永圭太による陶器が点在する。それぞれの都市の特徴をさりげなく生かすことで、ハーストが表現する“ホーム”が完成した。