「ステュディオス(STUDIOUS)」を運営するTOKYO BASEは9月18日、40〜50代などの大人世代に向けた新業態のセレクトショップ「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」を、東京・丸の内にオープンする。“セレクト型コミュニティーストア”をうたい、予約優先で営業。大きなソファーを置いたラウンジを設け、ゆったり買い物を楽しめるようにする。今後、コミュニティー会員限定の商品やイベント、サービスも企画していくという。今秋は、東京・六本木の東京ミッドタウンにも同業態を出店予定だ。
店舗は新東京ビル1階の仲通り沿い。同ビルには「エルメス(HERMES)」も店を構える。売り場面積は約330平方メートル。内装はGLAMOROUS代表の森田恭通が手掛けた。
「ステュディオス」と同様、日本のデザイナーブランドを取り扱う。ウィメンズはエレガント、ラグジュアリー、オーセンティックをキーワードに、「フミカウチダ(FUMIKA UCHIDA)」「マディソンブルー(MADISON BLUE)」「チカキサダ(CHIKA KISADA)」「アンスクリア(INSCRIRE)」、ジュエリーの「ミオハルタカ(MIO HARUTAKA)」など。メンズは「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」など。カスタムスニーカーやカスタムウオッチも常時そろえるという。
また、デザイナーとTOKYO BASEとで企画する、日本製アイテムのプロジェクト「ザ パーマネント アイ(THE PERMANENT EYE)」も立ち上げる。オープン時は、「ティーエイチプロダクツ(TH PRODUCTS)」の堀内太郎、「ウジョー(UJOH)」の西崎暢、「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」の久保嘉男など5人のデザイナーと組んだ商品をそろえる。
定期的に行っていく店頭イベントでは、10月にメンズで「N.ハリウッド(N. HOLLYWOOD)」の催事を予定。ドレスラインの“コンパイル”で、ジャケットやスラックスのイージーオーダーを実施、ロロ・ピアーナ社の生地をそろえる。
「ステュディオス」は2007年に1号店を出店。以来14年超が経ち、客も年齢を重ねている。出店にあたり谷正人TOKYO BASE最高経営責任者は、「『ステュディオス』卒業生や、東京ブランドには興味があっても『ステュディオス』には行かない方、華美なデザインやロゴものが苦手な方、百貨店の外商は行き過ぎだが、しっかりサービスを受けたい方に向けて、新たな挑戦をしていく」とコメント。同社は今秋、「ステュディオス」でも丸の内や玉川高島屋S・Cなど、大人客中心の立地に出店している。