ファッション

“古着の街”下北沢を盛り上げるフリーペーパー「#シモフル」創刊! 今後は小田急・京王とのイベント共催も視野に

 都内で古着店デザートスノーなどを運営するデザートスノー(東京、鈴木道雄社長)の関連会社である下北沢倶楽部は、このほど“下北沢と古着を盛り上げたいっ!”をコンセプトに「#シモフル」プロジェクトを立ち上げ、9月18日からフリーペーパー「#シモフル」を下北沢駅周辺で土日祝日に配布している。

 モデル・DJの矢部ユウナが表紙を飾り、中面では矢部のインタビューや、スタイリングに古着を取り入れた下北沢の“フルギニスタ”のストリートスナップ、さらに下北沢の古着店101店舗の情報を掲載する。店舗情報にはQRコードを付記し、読み込むことで店までのルートが地図上で示される。

 鈴木社長は、「『#シモフル』のロゴ付きトートバッグとセットで配布しており、その日の買い物から利用してほしい」と言う。フリーペーパーは年4回の発行を目標に、「まずは年内に2号目を作りたい。古着についてのうんちくなど読み物的要素もプラスして、保存性を上げて媒体価値を高めたい」と述べる。「#シモフル」プロジェクトでは、ほかにウェブサイトやインスタグラム(@shimofuru)でも情報を発信している。

 現在、下北沢には約170の古着店があると言われ、今も月に1~2店のペースで増え続けている。この2、3年で家賃も倍になり、坪5、6万円でも借りられないとの声も聞く。つまり若い出店者が進出できる余地がなく、次の世代が育たなければ古着文化も生き残れない。「#シモフル」は地図上の店舗情報をメインコンテンツとしており、そこにはユーザーの利便性向上のほかに、「駅前以外にも商圏が広がりつつあり、チャンスはまだあることを若い出店希望者に伝えたい」という鈴木社長の思いが込められている。鈴木社長は、「コロナ収束後には、音楽や飲食も絡めた下北沢をあげてのイベントも開催したい。そのために小田急電鉄や京王電鉄ともコミュニケーションを取っている」と話す。

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