ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、急成長する中国の美容医療市場と、美容師とユーザーを結ぶCtoCアプリの話。
【賢者が選んだ注目ニュース】
「顔面偏差値経済」で急成長する中国の美容医療市場
美容師とユーザーを結ぶCtoCマッチングアプリ「ヘアリー」誕生 美容師が独自に情報発信できる成果報酬型サービス
中国ではいま、金融やゲームなどあらゆるジャンルのスタートアップベンチャー企業が増えている。起業10年以内で非上場にもかかわらず評価額が10億ドル(約1090億円)以上あるスタートアップ系ベンチャー企業のことを、神話に登場する幻獣になぞらえて“ユニコーン企業”と呼ぶが、かつてはTwitterやFacebook、日本ではメルカリもそうだった。そして近年は中国でもユニコーン企業になるほど勢いのある企業が多い。その中の一つが、2013年にローンチした美容整形情報アプリ「新(So Young)」を運営するソーヤング・インターナショナルだ。18年で約9000万ドル(98億1000万円)の収益があり、19年に米ナスダックで上場。インターネット美容医療プラットフォームでは初の上場だった。
中国では美しい容姿に関する価値基準として若者を中心に「顔面偏差値」があるそうだが、それを高めるために、美容医療市場が急激に伸びているという。そもそも美容医療とは大きなくくりで言うと、肌や顔の造形に対する悩みを医療的技術によって改善する治療のこと。医療脱毛やニキビ・シミなどの肌悩みの改善から、鼻を高くする、目を大きくするといった、いわゆる整形も含まれる。
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