「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と人気オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」が21日、コラボレーションを発表した。ゲーム用のデジタルファッションを制作し、それらをリアルでも販売する。「フォートナイト」のロゴが入ったデニムジャケットやフーディー、キャップなど全6アイテムをそろえ、「バレンシアガ」の一部店舗やオンラインで扱う。価格は4万7300円〜16万9400円。
ゲーム内では、「バレンシアガ」が2021年秋コレクション(2021-22年秋冬に相当)発表のために制作したオンラインゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー(Afterworld: The Age of Tomorrow」に着想を得たエリアを特設する。「ストレンジ タイムス(Strange Times)」と題した同エリアに「バレンシアガ」の仮想店舗を設立し、ウエアやスキンをそろえる。ゲーム内アイテムは、「バレンシアガ」の2021年〜20年のコレクションを基にデザインしており、実際のアパレルを3Dスキャンしてゲーム内に落とし込んでいる。
デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=「バレンシアガ」アーティスティック・ディレクターはコラボに際して、「フォートナイトの制作会社、エピック(EPIC)とのパートナーシップが誕生したきっかけは、『アフターワールド』だった。コレクション発表のために制作して以来、『フォートナイト』コミュニティーやオンラインゲーム、仮想世界の持つ“新しい”創造力に触発され続けている。デジタルとリアルの世界を交差しながらタッグを組んでいけることが光栄だ」と語った。
エピックはこれまで、トラヴィス・スコット(Travis Scott)やアリアナ・グランデ(Ariana Grande)を招待してゲーム内でコンサートを開催した。デジタルとリアルの融合や、音楽やエンタメ業界とのつながりの構築に積極的だが、ラグジュアリーブラントとコラボするのは今回が初めて。アダム・サスマン(Adam Sussman)エピック・ゲームズ プレジデントは、「『フォートナイト』は自己表現の場であり、ゲームだけをするものではない。そういう意味では、1つの“ファッション”だ」とコラボに期待を寄せる。