「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は9月24日、伊勢丹新宿本店1階ザ・ステージのポップアップストア「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ハイライト」で、招待客に向けたトークショーを開催した。モデルの冨永愛をゲストに迎え、向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、向)と共に、ブランドの魅力とサステナビリティについて語り合った。
冨永は、「ヴァレンティノ」の2021-22年秋冬コレクション“アクト”のゴールドのニットとスカートを着て登場。「服からパワーをもらいたくて、このスタイリングに決めた。ニットは上から金の箔が施されていてパンキッシュ。中でもパンプスがお気に入りで、足がきれいに見えるだけでなく歩きやすい。最近はフラットやスニーカーがトレンドだが、改めてヒールの魅力を実感した」と、自身のコーディネートについて語った。バッグは、新作シリーズ“ロックスタッズ アルコーブ”の中からボックスバッグを選んだ。ポップアップ限定カラーのローズクォーツの色味について「少しグレーがかっている大人ピンクでどんな服にも合わせやすい。小さいサイズだからこそ使い勝手が大事。このバッグは、口が大きく開くので使いやすい」と冨永。
さらに、18歳のときに初めて「ヴァレンティノ」のオートクチュールのランウエイを歩いた当時を振り返り、キャスティングの様子や創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)とのエピソードを話した。トークが進む中、冨永と向は「『ヴァレンティノ』は愛」と意気投合し、冨永は「『ヴァレンティノ』のランウエイは、最後に作り手であるクチュリエたちが登場する。作り手への敬意があり、愛に溢れたショーは見ていて幸せな気分になれる」と賞賛した。
また、バッグにペットのイラストをイニシャルとともにパーソナライズできる「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ ペット」の話題になると、「犬を飼っているので、バッグとリードでリンクコーデがしたい」と笑顔を見せた。“ロックスタッズ ペット”の売り上げの10%は「公益財団法人 日本補助犬協会」に寄付される。
サステナビリティの話に移ると、冨永は「コロナ禍で人とのつながりの大切さを感じたように、自分だけではなく、誰かのためになる生き方の方がより豊かだという考え方が、サステナビリティやSDGsの根本。ファッションは投票であり、そのブランドを応援することでもある。ブランドの活動も踏まえて購入を決めることが、私たちのこれからの消費のあり方だと思う」と述べた。そして向の「最近もう一度ファッションを楽しみたい気持ちが強まっている」という思いに、冨永も「ファッションはそれだけパワーを持っている。ファッションは魔法。身につけるもので、これほど自分の心が動かされることを、今日ハイヒールを履いて改めて感じた」と共感した。