ユニセフのグローバル・サポーターを務めるアイドルグループのBTSが9月24日、ニューヨークで開催された国連総会でスピーチを行った。2030年までに若者への安定した教育水準や技能研修、雇用の確保を掲げるパートナーシップが発足した本イベントでBTSは、サステナブルなモノづくりを行う韓国ブランド「リコード(RE;CODE)」のカスタムスーツを着用した。胸元には国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)を表すレインボーのスワロフスキーピンをつけた。
「リコード」は、韓国のアップサイクルブランド。在庫衣類やエコ生地を使用して、アイテムを再構築するコレクションを手掛ける。2020年秋冬コレクションでは、「ナイキ(NIKE)」とコラボレートして話題を集めた。国連総会での着用に際して、「このスーツは、持続可能なファッションの支援・後押しを目指してデザインした。国連でスピーチをするBTSのために、特別に制作した」と語った。
BTSは7分にわたるスピーチの中で、「新型コロナウイルスの蔓延によって、さまざまな機会から遠ざけられた10代・20代の若者たちは、“ロスト(失われた)”世代と見られているかもしれない。しかし、われわれは変化を恐れず前に進む世代、“ウェルカム”世代だ」と若者にメッセージを贈った。ほかにも、国連本部で撮影した「Permission to Dance」のパフォーマンス動画をユーチューブで公開した。
リーダーのRMは、メトロポリタン美術館で韓国の職人技を称えるイベントに参加し、スピーチをした。ほかにもヒットソング「Butter」のリミックスを手掛けるラッパーのミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)とも合流するなど、ニューヨークで思い思いの時間を過ごした。