サステナビリティなモノづくりとビジネスへシフトしたい、でも何から始めてよいかわからない。本連載はそんな迷えるアパレルの指針となるべく、サステナビリティ・シフトを進める先行企業の実践例や、最近シフトを始めて試行錯誤する企業の声や課題を集めた。これを読めば“できることから”の答は、今までやってきたことの中にあることがわかるだろう。第3回は話題の「カール・フォン・リンネ (CARL VON LINNE)」だ。
WWDJAPAN.COMが9月に公開した記事、「オリラジ中田敦彦に聞く 原価率65%のサステナブル・アパレルブランド『カール・フォン・リンネ』の本気度」は多くのアクセスを集めた。同ブランドは、タレントの中田敦彦がアパレルの廃棄問題や低賃金問題の課題解決をひとつの目的に立ち上げたブランドで、「中田敦彦のYouTube大学」で発表すると5型が即日完売するなど話題を呼んだ。ここではデザインを担当した村松啓市の視点で同ブランドのサステナブルをひもとく。
村松が中田から「アパレルブランドを作りたい」と依頼を受けたのは今年4月。その一か月後に村松はサステナブルをコアコンセプトに掲げる提案を中田にした。「自分のブランドでサステナブルな活動を続けてきたが、すでにサステナブルにアンテナが立っている人にしか受け止めてもらえず、長い闘いになると思っていた。だから今回思い切って中田さんにプレゼンをしたら共感してもらえた。結果的に業界内外からの好意的な反響が大きくて驚いている」。
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