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アディダスを離れた「リーボック」の新たなビジネスモデルとは? 買収先CEOが語る

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 アディダス(ADIDAS)から「リーボック(REEBOK)」を買収したブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)。かねてより売却計画を発表していたアディダスから8月13日、最大21億ユーロ(約2700億円)で買い取った。ABGにとって過去最大の取引となり、2022年1〜3月(第1四半期)に完了する見通しだ。そんなABGを率いるジェイミー・ソルター(Jamie Salter)創業者兼会長兼最高経営責任者(CEO)が、「リーボック」を再生させるための戦略を語った。

事業体制はどうなる?

 ABGは今後、新たなビジネスモデルとして「リーボック・デザイン・グループ(Reebok Design Group以下、RDG)」を始動。同社はこれまで、業績が悪化したブランドや経営破綻した企業を買収し、マーケティング戦略やブランドディレクションを担いつつも、商品の生産・流通などは外部に委託してきた。しかし今回の計画では、「リーボック」が引き続きデザインを担いつつ生産も既存の工場で行い、生産体制を維持する。

 ソルターCEOは、「在庫や出荷の管理は『リーボック』に託し、ライセンス企業に外注しないことで事業の効率化を図る。スポーツ専門店やデパート、オフプライスストアなどメインとなる流通先をわれわれが厳選し、それぞれと密に関わっていく。(ディストリビューターを介さないことで、)利益率の向上を目指す」と説明する。「リーボック」の施策を皮切りに、今後他ブランドへの応用も視野に入れ、「同様のビジネスモデルを実行できるグローバルデザインセンターを建てる」と話す。

 新たなデザインセンターは、「リーボック」のボストン本社に拠点を置く。本社ではデザイナーから昇格したカービー・ジーン・レイモンド(Kerby Jean Raymond)新クリエイティブ・ディレクション バイスプレジデントが現場を率いて、ABGの再建計画をけん引する。今後数カ月のうちにアディダスのシステムから脱却し、ABG体制に移るという。

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