リクルートの美容に関する調査研究機関、ホットペッパービューティーアカデミーはこのほど、「白髪・グレイヘアに関する意識調査2021」の結果を発表した。
「白髪が気になり出した年齢」を聞いたところ、平均で男性が37.9歳、女性が41.1歳と回答。男性の方が約3年早いことが分かった。また白髪が気になり出してから実際に染め始めるまでは、男性は2.5年、女性は1.5年のタイムラグが存在し、平均で男性は40.4歳、女性は42.6歳から白髪を染め始めていることが明らかになった。
「白髪の染め方」に関しては、男女ともにブラックや濃いブラウンなど“白髪を隠す”色みが減少傾向にある一方、“白髪をぼかす・なじませる”カラーやバレイヤージュ・ハイライトといった“白髪を生かす”デザインの需要が高まっている。また、白髪染め1回あたりにかけても良いと思う金額は、理美容室・専門サロンでは男性が平均2000円程度、女性は平均3000〜4000円程度という回答が集まり、直近3年でいずれも上昇している。
「ホットペッパービューティ」の岡本華奈子・研究員はこれまでの調査結果と比較して、「白髪を染め始める年齢には経年で大きな変化はなかったが、白髪染めの方法は“白髪を隠す”色以外にも“ぼかす”“生かす”色みを選択する割合が増加。今までの“白髪を隠すための1色塗り”以外にもおしゃれの選択肢が広がってきている。白髪染めにかけてもよい金額も経年で上昇傾向にあり、今後もサロン染めの需要は高まっていきそうだ」とコメント。
なお、「グレイヘア」という言葉に対する認知は男性約8割、女性は9割と高く、グレイヘアが素敵だと思う芸能人は、男性が吉川晃司、女性が近藤サトがともに19年から3年連続で1位を獲得した。
ホットペッパービューティーアカデミーは、“白髪対策”への関心の高まりを受け、2016年から20〜69歳の男女を対象に「白髪・グレイヘアに関する意識調査」を実施。今回は、現在白髪があって白髪染めをしており、かつ白髪が気になっている、ヘアサロンを3カ月に1回以上利用している全国20〜69歳の男女1034人を対象に調査を行った。