ここ数年、消費者の環境保護やサステナビリティに関する意識の高まりを背景に、リセール(2次流通)市場に参入するブランドや小売りが増加しているほか、中古品を取り扱うさまざまなマーケットプレイスが台頭している。他人と異なる個性的なアイテムが見つかったり、新品に近い状態のものを割安な価格で入手できたりすることも人気の秘密だろう。市場シェアなどのデータを踏まえて、欧米での潮流を解説する。(この記事はWWDジャパン2021年10月4日号からの抜粋に加筆をしています)
リセールのマーケットプレイスは、従来型、ユーザー間型、管理型の3つに大きく分けられる。従来型は、のみの市や古着店、リサイクルショップなどの実店舗を中心とした形態で、米国などで見られる非営利団体によるチャリティーショップもこれに含まれる。
ユーザー間型は、インターネット上のオークションサイトやフリマアプリを通じてユーザー同士が直接やりとりするもので、日本でおなじみのメルカリ(MERCARI)などがこれに当たる。
管理型は、ユーザー同士が直接やりとりするのではなく、運営会社が中古品の状態や真贋などを確認した上で買い取り(もしくは受託し)、主に新品に近いものをECで販売している。商品の撮影やクリーニングなども運営会社が行うので、売り手の手間が少ないことも特徴の一つだ。
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