良品計画が運営する「無印良品」は、10月22日に愛知・春日井に開業する商業施設「イーアス春日井」の1階に、新店舗「無印良品 イーアス春日井」をオープンする。「無印良品」のみで構成する店舗としては世界最大級(約5445平方メートル)となる。同社が近年掲げている“個店経営”の考え方のもと、地域の住民の“コミュニティーセンター”のような売り場を目指す。
新潟・直江津に2020年7月にオープンした「無印良品 直江津」は約5830平方メートルと春日井店よりも大きいが、「スターバックス コーヒー(TURBUCKS COFFEE)」や「カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM)」などに売り場をサブリースしている。その分を除くと春日井店が世界最大級になる。
インテリアアドバイザーが常駐して収納などの課題にアドバイスするほか、キッチンカウンターを導入して地域の生産者を招いた調理ライブなどを実施する。キッチンカウンターは今年5月に横浜・港南台にオープンした店舗で初導入しており、中部地区の店舗への導入は今回が初めて。ほか、地域を巻き込んだ防災活動や、地域の特産品などを紹介するイベント「つながる市」なども定期的に行っていく予定。
不要になった本やCD、家庭で余っている缶詰・調味料、「無印良品」の服などの回収も、先行する「無印良品」の他店舗と同様に行っていく。本やCD、食品の回収は中部地区の店舗では初という。
「イーアス春日井」は、大和ハウス工業が商業施設「ザ・モール春日井店 Part 1」跡地に開発しており、総延床面積は8万2000平方メートル。「無印良品」の他には、「ユニクロ(UNIQLO)」「H&M」「レプシィム(LEPSIM)」、スーパーマーケットの西友、くまざわ書店、エンタメ施設の「ラウンドワン」などが出店する。「ザ・モール春日井」は、もとをたどると春日井西武を核テナントとするショッピングセンターとして、1977年に開業した施設だった。華やかなステンドグラス装飾の建物が地元ではよく知られていたが、「イーアス春日井」ではそのステンドグラスも再現しているという。