「シャネル(CHANEL)」は10月5日、2022年春夏コレクションのショーをパリで開催した。いつも会場としている使っているグランパレ(Grand Palais)は現在工事中のため、代わりにエッフェル塔前に建てられた仮設施設グランパレ エフェメール(Grand Palais Ephemere)で少数のゲストを招いてリアルショーを行った。
過去数シーズンはリモートで鑑賞したゲストも多かったが、今季は欧州以外からもセレブリティが訪れた。ピンクのレディライクなツイードスーツにパンクなヘアスタイルで登場したクリステン・スチュワート(Kristen Stewart)は、「すごく人間らしくて、偽りがなくて、愛おしい」カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が恋しいとしつつ、現クリエイティブ・ディレクターのヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)の仕事からも「元気がもらえる」とコメント。
「彼女はシャイで控えめだけど、もし他の人生を歩んでいたら、マイクを片手にステージに立つロックスターなんじゃないかと思う。フランス的な女性らしさやノンシャランなエレガンスといったアイデンティティーを継承していくだけでなく、ダイナミックなストーリーを見せてくれた。この業界の人たちは少し自分を抑制しがちだと感じていたけれど、(ショーに出た)女の子たちは髪を振り払ったり、にこにこしたりして、すごく開放されていて心から感動した」とクリステン。特にショーのラストでジョージ・マイケル(George Michael)による「Freedom!'90」がBGMとして流れたときに「エネルギーを感じた」という。
アンバサダーのBLACKPINKのJENNIE(ジェニー)は、バックステージでクリステンとセルフィーを撮っていた。「熱烈なファンみたいに振る舞ってしまったけど、彼女が大好きだからやっと会うことができてすごくうれしい」と語った。
JENNIEは80年代のファッションショーにインスパイアされた今季の「シャネル」のショーについて、「今まで見た中で一番エネルギーを感じるショーだった。自分はパフォーマンスをする側だから、人混みに入ってそのエネルギーを感じることはこれまでなかったけど、今回はこちら側でモデルたちが歩くのを見ていて、ここ数年感じることができていなかったエネルギーを取り戻すことができた」とコメント。
コロナ禍によりBLACKPINKはリアルのコンサートを行うことができなかったが、今年初めにはオンラインでコンサートを行った。「リハーサルはいつもとあまり変わらなかったけど、本番は違った。いつもだったら朝起きたときの気分がどんなものでも、ステージに立てば全部忘れちゃう。だってファンの気持ちが伝わってくるから。でもオンラインのコンサートは大変だった。カメラをただ見つめるしかできなかったから、自分がどう見えているかやどう振る舞っているかばかり気にしてしまって、全く別のものだった」と振り返る。「ユーチューブ(YouTube)で過去の私たちのコンサートの映像を見るの。あのエネルギーをまた感じたいし、コンサートが恋しいから」と、JENNIEはまたファンとコンサートができる日を心待ちにしていることを明かした。
パリ・ファッション・ウイーク期間中には、同じくパリを訪れているBLACKPINKのメンバーのJISOO(ジス)と“ディナーデート”を楽しんだというが、最近は収録に励んでいるとし、新曲を「ちょうどいいタイミングで」リリースすることを約束した。
会場には、リブート版「ゴシップガール(GOSSIP GIRL)」に出演中の女優ホイットニー・ピーク(Whitney Peak)や、ネットフリックス(NETFLIX)ドラマ「ザ・ソサエティ(THE SOCIETY)」に出演したクリスティン・フロセス(Kristine Froseth)の姿もあった。